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2021春。ウイーン移住への記録 第16回

2020.06.08

オーベルジュメソンの経営を、
まったくの素人から夫婦で始めて18年が経ちます。
そんな僕たち夫婦が1年後の2021年春、
ウイーンへ移住し、開業することが決まりました。
この連載は、移住までの顛末を記録していきます。
「今の暮らしを変えたい!」なんていう希望をお持ちの方々に、
なにかのお役に立てればとリアルタイムに書いていきます。

ちなみに移住までは、夫婦ともメソンで仕事をしております。
その後のオーベルジュメソンの経営は、わたしたちの長女が引き継ぎます。
(このブログはあくまで夫の観点から書いていきます。
妻の観点は直接お聞きください・笑)
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人類の共同体は、国民国家の集合である。
政治的主権は、最終的には国民国家に帰属しており、それよりも大きな組織(例えば国連)も、またそれよりも小さな共同体(たとえば自治体)も、国民国家の主権を超える権限を持たない。……
 
従って、地球社会の全体を貫いている原理は、国民国家間の競争の論理である。
もちろん、国民国家は絶えず闘っているわけではなく、多くの協力的な関係が結ばれてきたが、そのような協力も、それぞれの国益に合致する限りでしか成り立たない。……
 
国際的な基本枠組みが、「国民国家間の競争」である限り、個人が倫理の点でいくら成熟しても、絶対に重要な社会問題は解決できない。……
 
国民国家の観点からは、最も高潔な行為とは、自国民のために命をも懸ける覚悟でなされることだ。
しかし、その行為は、国家間で見れば、野蛮さむき出しの闘争として表れる。……
 
200年以上も前に、カントが書いてきたことが、今このときほど当てはまるときなはい。
カントによれば、思考の自由とは、理性を公的に使用することだ。
普通私たちが「公的」と見なすこと、例えば公務員が自国のためにあれこれ考えることは、カントの考えでは、理性の私的使用である。
それは国家の利己的利害に縛られているからだ。
理性の公的使用とは、世界市民として考えることである。
 
いきなり、この文章はなんだ?と思われたかもしれない。
 
「新型コロナウイルス後の社会」についての議論はいろいろあるが、
ある新聞に掲載された日本の学者の論考の一部だ。
 
 
 
実は、これを読んで私たちの移住について、
「あぁ、そういうことだったんだ」と、
抱えている問題を深く気づかされたことがある。
 
つまり、「地球社会の全体を貫いている原理は、国民国家間の競争の論理」だということだ。
 
 
私たちの移住への発想はこうだ。
 
①ウイーンへ旅行
②「移住できたらいいねー」と言っていたら、
③「こんな仕事をやってみないか?」という話が舞い込み、
④「やったー!」と、準備を始める。
 
てな具合だ。
 
 
ところが、移住の許可を出す政府側の論理は違う。
人道的な移住を除けば、
国民国家間の競争」に有用な人材のみ、
受け入れる検討をしようということなのだ。
 
 
住みたいところに住む。
そのための稼ぎも自分たちでなんとかする。
 
この考え方しかもたない自分たちを、
少なくとも、オーストリアという国は、
受け入れてくれる可能性が低そうだ。
そのことがようやくわかってきたということだ。
 
これは、単にオーストリアだけではなく、
少なくとも世界の「先進国」では、
同じような傾向をもつらしい。
 
 
大きな企業の現地駐在員への定住許可とは違い、
個人レベルの起業+定住許可というケースの場合は、
「これまでこういう実績をもった人間が、
ウイーンでこういうプランの事業を始めようとしている。
どうです?オーストリアにとってこんなメリットがありますよね?
定住許可を出さないと、もったいないと思いませんか?」
 
 
これで、「国民国家間の競争の論理」に合致するってわけだ。
 
移住への準備を始めてから、数か月。
ようやく「世界の常識」のほんの一部を理解できた。
 
 
前回のブログで登場したすめみやさんとのメールでのやりとりは、
1ヶ月ほどになろうとしている。
この内容は次回から触れるが、
この間、ずーと微妙なズレがあるような感じがしていた。
 
なにがそう思わせていたのかわからなかったが、
国民国家間の競争の論理」を前提にしているかどうか、
このことに拠っていたのだと気づかされた。
 
 
それまで、移住に大切なのは、
ぬかりのない、手続きのための準備だと思ってきた。
 
また、申請の許可がなかなかうまく進まないケースを見聞きしていると、
「なんで、そんな意地悪するんだろ」とか、
「窓口で担当者の恣意的な対応は理解できない」などと、
短絡的にとらえていた。
 
 
しかし、移住の可能性を大きくするのは、
私たちのケースでは、
オーストリアの発展に寄与できるような、
自分たちの「事業プラン」だったのだ。
 
 
 
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「籠れる宿」の過ごし方

2020.06.04

こんにちは、ふうかです。

 

緊急事態宣言が解除され、

少しずつ、お客様のご予約、ご利用が増えつつあるメソンですが、

以前とは、大きく変わったところがあります。

 

それは、多くのお客様が「籠もる」ための道具を

準備されているということです。

 

 

元々、父である前オーナーがメソンを始めた時、

大津市北部には、

周りに観光スポットになるものが無かったため、

「宿泊施設で過ごすこと」が旅の目的となるような

「籠れる宿」を目指そうと決め、

それに向けて、少しずつ環境を整えてきました。

 

例えば、

それぞれの部屋にリビングがあるので、

そこにライブラリーの本やCDを持ち込むと、

お部屋で過ごすだけで、

「何もしない贅沢を味わう」滞在が出来るようになっています。

 

そんな中で、一緒に来たご家族やご友人など

大切な人と向き合う時間が増え、

いつもは出来ないような少し特別な会話を作るお手伝いが

出来ると良いなと考えています。

 

 

前置きが長くなりましたが、

メソンの中にはお部屋食の出来るお部屋があるので、

お食事をお持ちする際、

お客様のお部屋での過ごし方を

垣間見ることができます。

 

例えば昨年だと、

どのお部屋に行っても、ラグビーワールドカップで大盛り上がり!

という時期がありました。

 

 

ここ最近も同じようにお部屋の様子を見ると、

多くのお客様が何らかの道具を

準備して来られているのです。

 

例えば、

ご自身でお持ちになったお気に入りのCDを流されていたり、

「お食事のあとにやろうと思って」と

パズルをお持ちになっていたお客様もいらっしゃいました。

 

私が最近1番楽しそうだと思ったのは、

「コードネーム デュエット」

というカードゲームをされていたお客様でした。

(本当に楽しそうにしていらしたので、

ご興味のある方は、こちらのサイトで詳しく説明されています。ご覧ください。)

 

 

それはさておき、

人の集まるようなところへ、自由にお出かけすることは少し難しい環境の中で、

「メソンでだったら外へ出かけられなくても、楽しい旅になるかもしれない」

「こんなものを持っていったら、もっといい滞在になるかもしれない」

などと考えてお越しいただいているのかなと思うと

とても嬉しく思います。

 

もちろん自由にお出掛け出来るようになることも

とっても楽しみなことですけどね…!

 

 

皆様も、メソンにお越しの際は、

まだ読んでいない本や見たかった映画など、

素敵な滞在のための道具をご用意してみてはいかがでしょうか?

 

そして、こんなものを持ってきたら楽しかったよというものがあれば、

また、教えてください。

「安心」への対策を実施しながらの、通常営業です。

2020.05.29

オーベルジュメソンは、宿泊部門は平常通り営業を続けております。
ランチタイムは、営業を縮小しておりますので、
ご予約がお受けできないことがございます。
 

──────────────────
私たちはお客様に対して、
心地よくお過ごしいただくことと
安心してお過ごしいただくこと、
どちらも大切にしたいと考えています。
──────────────────

 

【ご到着時】
オーベルジュメソンにご到着。
(マスクを着用ください)

 玄関のドアノブ・ドアプレートは、
 その都度消毒しております。
 可能な限り、スタッフがドアを開けるように対応しております。

 チェックインシートは、お客様情報を記入済みのものをご確認いただきます。

 (オンラインでのご予約の場合)

 ペンをとってのサインも省略しております。

 チェックインの際に、すべてのお客様の手を消毒させていただきます。

 お部屋へは、消毒以後、何も触れる必要がないように、ご案内させていただきます。

 

 

【客室】
 客室で、お客様の手が触れる可能性がある部分は、
 すべて消毒済みです。
  ノブ・水栓・リモコン・スイッチ・テーブル・
  椅子・ソファ・シャンプー類のボトルなど。
  布団カバー・タオル類は、洗い立てを使用。
 ウイルス除去率99.9%の性能の空気清浄機は、
 各部屋チェックイン前に、作動しております。
 
 

【食事】
 食器・カトラリーは、すべて高温殺菌済み、あるいは食品添加物を配合した除菌スプレーを使用しています。
 ダイニングでのお食事の際は、各組のテーブルを離して配置します。
 テーブルクロス・テーブルライナーは、その都度、洗濯・消毒しております。
 常時換気、空気清浄機を作動しています。

 当面、おしぼりは、使い捨てタイプに変更しております。

 

 
【ライブラリー】
 ライブラリーをご使用の際は、マスクを着用ください。
 書籍・雑誌・CDの、客室への持ち出しは可能ですが、
 ご使用後、消毒いたしますので、ご返却はカウンターへお願いいたします。
 
 

【チェックアウト】
 ご精算・鍵のご返却は、各客室でも可能です。
 ご希望の際は、スタッフにお申し付けください。

 

 
【スタッフ】
 自らが感染しないよう行動は自重しておりますが、全員がマスクを着用します。
 頻繁な手洗い・消毒も行っておりますが、
 普段よりも少し距離をおいた接客を心がけています。
 「普段通りで」をご希望の際は、スタッフにお声がけください。(笑)
 
 
お気づきの点がございましたら、
お知らせいただけますと幸いです。
 
───────────
なお、現在はキャンセル料金適応期間内(10日前~)の
ご宿泊のキャンセル(日程のご変更含む)は、
キャンセルポリシー通りの対応をさせていただいております。

2021春。ウイーン移住への記録 第15回

2020.05.27

オーベルジュメソンの経営を、
まったくの素人から夫婦で始めて18年が経ちます。
そんな僕たち夫婦が1年後の2021年春、
ウイーンへ移住し、開業することが決まりました。
この連載は、移住までの顛末を記録していきます。
「今の暮らしを変えたい!」なんていう希望をお持ちの方々に、
なにかのお役に立てればとリアルタイムに書いていきます。

ちなみに移住までは、夫婦ともメソンで仕事をしております。
その後のオーベルジュメソンの経営は、わたしたちの長女が引き継ぎます。
(このブログはあくまで夫の観点から書いていきます。
妻の観点は直接お聞きください・笑)
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他のルートも探ってもらうべきだったのかもしれないが、
大使館を出発点にした情報を、これ以上探っていくのは、
一旦断念することにした。
他に有力ルートが見つかっていたわけではないので、
「オーストリア」「移住」「滞在許可」「会社設立」などのキーワードを、
様々に組み合わせながら、検索を再開する。

あるブログに行き当たった。

「オーストリアであなたが申請する在留許可はどれ? ① – 滞在許可全11種 について説明します」
 
目次
1 滞在許可 – Aufenthaltsbewilligungen
1.1 企業内転勤異動 – Unternehmensintern transferierte Arbeitnehmer (“ICT”)
1.2 モバイル 企業内転勤異動 – Mobile unternehmensintern transferierte Arbeitnehmer (“mobile ICT”)
1.3 企業派遣 – Betriebsentsandte
1.4 自営業者 – Selbständige
1.5 研究者-モビリティー – Forscher-Mobilität
1.6 特別被用者 – Sonderfälle unselbständiger Erwerbstätigkeit
1.7 小学生、中学生、高校生、専門学校生 – Schüler
1.8 大学生 – Studenten
1.9 社会奉仕者 – Sozialdienstleistende
1.10 ボランティア活動従事者 – Freiwillige
1.11 帯同家族 – Familiengemeinschaft
2 おわりに
 


「オーストリアであなたが申請する在留許可はどれ? ② – 定住許可全6種 と その他の在留許可全5種 について説明します」
 
目次
1 定住許可 – Niederlassungsbewilligung
1.1 定住許可 – “Niederlassungsbewilligung”
1.2 芸術家 – “Niederlassungsbewilligung – Künstler“
1.3 研究者 – “Niederlassungsbewilligung – Forscher“
1.4 特別被用者 -“Niederlassungsbewilligung – Sonderfälle unselbständiger Erwerbstätigkeit“
1.5 就労活動外 – “Niederlassungsbewilligung – ausgenommen Erwerbstätigkeit”
1.6 親族・家族結合 – “Niederlassungsbewilligung – Angehöriger”
2 その他の在留許可
2.1 家族 – “Familienangehöriger”
2.2 赤白赤カード – “Rot-Weiß-Rot – Karte”
2.3 赤白赤カード プラス – “Rot-Weiß-Rot – Karte plus”
2.4 EUブルーカード – “Blaue Karte EU”
2.5 無期限在留許可 – “Daueraufenthalt – EU”
3 おわりに
 

このブログ、これまで見たサイト、ブログとは、
比較にならないほどの圧倒的な情報量で、
おそらく、その正確さも比にならない。
ぜひ、このブログの全文を読んでいただきたいところだが、
オーストリア移住に全く関心のない方が多いと思うので、無理強いはしない。
 
それぞれの記事の「目次」を掲載しているが、
これまで見てきたネット上の情報は、
せいぜいこの目次が本文になっている感じだ。
 
このブログは、この目次にそれぞれちゃんと詳細な本文がついている。
驚異的な情報量なのだ。
 
後で聞くオーストリア本国の担当者の話からすると、
このすべてを理解している人は、ほとんどいないんじゃないかと思うほどだ。

このブログの書き手は、
ウイーン発オーストリア情報交流サイト
【Sumemiya】の主宰者。
(以下、この方をスメミヤさんとします。「スメミヤ」は「住めば都」の略か?)
現在は、ウイーンを中心にした新型コロナウイルス関連情報を、
活発に発信しておられます。
 
「見つけてしまったかも…」。
 
この交流サイトの主旨とはズレが大きそうですし、
膨大な文章量になりそうなので、
投稿という体裁を取らずに、
直接スメミヤさんに相談のメールを送ることにしました。
 
 
 
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2021春。ウイーン移住への記録 第14回

2020.05.25

オーベルジュメソンの経営を、
まったくの素人から夫婦で始めて18年が経ちます。
そんな僕たち夫婦が1年後の2021年春、
ウイーンへ移住し、開業することが決まりました。
この連載は、移住までの顛末を記録していきます。
「今の暮らしを変えたい!」なんていう希望をお持ちの方々に、
なにかのお役に立てればとリアルタイムに書いていきます。

ちなみに移住までは、夫婦ともメソンで仕事をしております。
その後のオーベルジュメソンの経営は、わたしたちの長女が引き継ぎます。
(このブログはあくまで夫の観点から書いていきます。
妻の観点は直接お聞きください・笑)
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ウイーンの法律事務所へは、大使館からの紹介であること、
簡単な自己紹介、なんのために移住するか、
事業の内容とおおよその規模、設立すべき会社の種類や移住手続きへのアドバイスがほしいことなどについて、
日本語でメールをしました。
 
 
翌日、ほぼ完ぺきな日本語で、
「内容を確認するので、数日時間がほしい」という旨のメールが届いたのち、
その2日後に再度メールが届きます。
 
そのメールには、
英語と日本語が併記された「契約書」と
「資金洗浄防止法の質問票」が添付されていました。
概要のメールをしただけで、
契約書が送られてきたわけです。
 
契約にはあまり慣れていない、私たちにとっては多少違和感を感じますが、
ある意味、当然のことかもしれません。
契約内容そのものについてのやり取りは無料だが、
依頼内容にかかわる一切については、
今後はすべて契約後の対応になるんだ、ということなのだと受け止めました。
 
 
さて、その契約書の内容です。
私たちの依頼内容になるであろう仕事の内容が、
4つのフェーズに区分されており、その「工数」によって下限と上限の額が設定されています。
それ以外に、メールや面談での相談が
上限なしに無料になる「お得な」顧問契約はいかがでしょう?
なんていうことも月額料金が設定されています。
(移住は1年後ですから、12か月契約です)
 
仕事内容の吟味はさておき、
とりあえず、上限額を合計してみます。
「えっ!5万ユーロ?」
日本円で約600万円です。
これだけの契約ながら、「結果には責任を持たない」と明記してあります。
これ以外に、税理士との契約も必要になります。
ウイーンでの会社の設立+移住というケースで、
ネット上でようやく見つけた糸口をたどった先が、600万円の契約。
これはヤバいと、背筋が寒くなってきました。
 
 
すこし落ち着いてから、
この事態を、ウイーンとドイツのサポート役のご夫妻にメールしました。
「これはまっとうな契約なのか」と。
 
ドイツのご夫妻からは、
「大使館ルートであること、日本語対応ができるということで、ふっかけてきてるんじゃないか。
現オーナーに別ルートを聞いてみる」。
 
ウイーン在住のご夫妻からは、「数年前にオーストリアで極右政権が誕生してから、
移住のための窓口対応が一変している。
今の状況で、お金で結果が買えるなら、安いものかもしれない」と。
このご夫妻はウイーンの移住窓口で、
通訳として立ち会っておられるケースを、
まさに今抱えている実感からのご発言なのです。
 
5万ユーロ以上の出費を覚悟の上で、突入せざるを得ないのか?
暗雲が一気に立ち込めてきました。
 
 
 

2021春。ウイーン移住への記録 第13回

2020.05.18

オーベルジュメソンの経営を、

まったくの素人から夫婦で始めて18年が経ちます。

そんな僕たち夫婦が1年後の2021年春、

ウイーンへ移住し、開業することが決まりました。

この連載は、移住までの顛末を記録していきます。

「今の暮らしを変えたい!」なんていう希望をお持ちの方々に、

なにかのお役に立てればとリアルタイムに書いていきます。

 

ちなみに移住までは、夫婦ともメソンで仕事をしております。

その後のオーベルジュメソンの経営は、わたしたちの長女が引き継ぎます。

(このブログはあくまで夫の観点から書いていきます。

妻の観点は直接お聞きください・笑)

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オーストリア経済振興会社(ABA)からもらった返信の中で、
「あれっと」思ったのは、
「アートギャラリーを経営するにはビジネスライセンスが必要」という個所です。
 
当時は思い至らなかったのですが、
もしかすると美術品を扱うギャラリーだと思われていたのかもしれません。
日本の「古物商許可証」というものが必要ですよ、ということです。
 
しかし、現オーナーが経営しているのは
「ミュージアムショップ」の路面店という感じのものです。
いわゆる「小売店」に、ビジネスライセンスが必要だとは思えません。
 
「念のため、現オーナーに確認します」ということとします。
 
もう一つは、「法務面や税務面などでの質問にお答えするには、 現在ビジネスオーナーに関する詳細情報が必要です。 特に次のような項目の情報が不足しています:
 • 現在のGallery Store社の法的形態
 • 2021年4月以降の所有者(買収・賃貸・経営)
税務とビザに関する課題も法的形態によって異なるので、 お差支えなければ、 現在のオーナーさんに連絡させていただきたいと思います。 恐れ入りますが、 お名前、住所、電話番号、Emailといった連絡先を いただければ幸いです。」
という個所です。
 
2021年以降の所有者は、私たちのことを指すのですが、
新会社を設立するのがいいのか、
あるいは私たちが日本で所有する会社の「ウイーン支店」を設立するのがいいのか、
そこが私たちからの問いなのに、「そこをどうするつもりなのか?」と聞かれているわけです。
 
その上に、現オーナーの会社の形態は?とは。
私たちの会社の形態が、現オーナーの会社の形態に左右されるとは思えません。
いずれにしても、現オーナーと直接のやりとりがないと、ことは進みそうにありませんから、直接会話していただくことになります。
 
 
数日後、現オーナーが連絡を取ってくれたと、連絡がありました。
 
なにか大きく前進するかもと期待していましたが、
「ウイーンの日本語で対応可能な法律事務所を紹介された」と。
「えっ?」
 
 
「オーストリア経済振興会社ABAは、外国投資家への情報提供、
マンツーマンのお世話、オーダーメードのサービスを基に、
オーストリアへの進出、拡張投資計画について、お役に立ちます」と、
ABAのサイトには表記されています。
 
確かに、家族経営規模の小さな会社設立の話ですから、
本腰が入らないのは理解します。
なるほど、あとの実務は法律事務所とやってくれということなのか、
と半ば勝手に理解します。
 
 
その後、こちらからはABAと接触していませんが、
先方からは半月後に、「まだ、現オーナーから連絡がないが、どうなっている?」
という趣旨のメールが届きました。
 
そういうことなら、一度ウイーンの法律事務所へメールしてみるかと、
完全日本語でメールをしてみることになります。
 
 
 
 

 

2021春。ウイーン移住への記録 第12回

2020.05.13

オーベルジュメソンの経営を、

まったくの素人から夫婦で始めて18年が経ちます。

そんな僕たち夫婦が1年後の2021年春、

ウイーンへ移住し、開業することが決まりました。

この連載は、移住までの顛末を記録していきます。

「今の暮らしを変えたい!」なんていう希望をお持ちの方々に、

なにかのお役に立てればとリアルタイムに書いていきます。

 

ちなみに移住までは、夫婦ともメソンで仕事をしております。

その後のオーベルジュメソンの経営は、わたしたちの長女が引き継ぎます。

(このブログはあくまで夫の観点から書いていきます。

妻の観点は直接お聞きください・笑)

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オーストリア大使館商務部の〇〇〇〇(注・実名省略)さんとの1往復のメールの翌日、

日本語での会話が成り立つのかという、一抹の不安を抱えながら大使館へ電話してみます。

最初に電話に出られたのは、おそらく日本人、女性の方でした。

「〇〇さん、いらっしゃいますか?」

「お待ちください」

しばらくすると

「オーストリア大使館商務部の〇〇〇〇(以下、Dさん)です」と、

多少外国なまりはあるものの、まったく会話に不安を感じさせない、

そんなレベルの日本語でした。

もしかすると、名前のまえに「お世話になります」なんていう、

日本のビジネス会話の定型句がついていたかもしれません。(笑)

 

この電話の用件は、Dさん側が確認したいことを聞き取る、ということですが、

まずは、簡単なDさんの自己紹介です。

商務部には何人かのスタッフがいるが、今回のケースは自分が担当するということ。

実際には、オーストリアへの企業進出を支援する「オーストリア経済振興会社(ABA)」(第10回参照)がサポートを行なうが、

日本の常駐スタッフをDさんが兼任しているのだということ。

この振興会社は、オーストリア政府が100%出資していて、

サポート費用は無料だということ、などが説明されます。

 

その後は、私たちの日本での事業、ウイーンで考えている事業のイメージと時期、

ウイーンでの現経営者の事業内容や、こちらが手続きを進めていく上での確認したい内容など、

メールでお知らせしてある内容プラスアルファの確認を会話したということになります。

 

Dさんは、「今、確認させていただいた内容を、ウイーンの本部へ報告して、指示を待ちますので、

しばらくお時間をいただきます」と。20分程度の会話だったと思います。

 

私たちのケースは、特に難しそうな案件ではなさそうですが、

Dさんはあくまで日本での「窓口」というポジションなんでしょう。

その後の、先方の組織内部の工程を想像すると、

今回の会話についての返信は、早くとも1週間はかかるんだろうなーとイメージしていました。

今のところ、急ぐ必要はありませんから、時間がかかるのは織り込み済みです。

 

ところがその2日後、Dさんから返信が届きます。

とっかかりの時もそうでしたが、

予想以上に対応が早いのには驚きます。

そのメールは、こんなものでした。

────────────────────────────────

 

オーベルジュメソン
渡辺 様

お世話になっております。
貴社の海外出店に関しオーストリアへの進出をお考えいただき、
ありがとうございます。

本件について、ABA本部からの回答をご報告させていただきます。

基本的には、アートギャラリーを経営するにはビジネスライセンスが
必要なので、先ずこの商用ライセンスを得ることが
重要なポイントです。
もし、取得が難しそうな場合、そういったライセンスを
持っている方を採用し、そのまま営業することも可能です。

また、現代の状況を確かめるため、
以下いくつかお伺いさせていただきます。

法務面や税務面などでの質問にお答えするには、
現在ビジネスオーナーに関する詳細情報が必要です。

特に次のような項目の情報が不足しています:

• 現在のGallery Store社の法的形態
• 2021年4月以降の所有者(買収・賃貸・経営)

税務とビザに関する課題も法的形態によって異なるので、
お差支えなければ、
現在のオーナーさんに連絡させていただきたいと思います。
恐れ入りますが、
お名前、住所、電話番号、Emailといった連絡先を
いただければ幸いです。

ご質問等ございましたら、
ご遠慮なくお問い合わせください。
 
引き続きよろしくお願いいたします。

オーストリア大使館商務部
商務官
〇〇〇〇

────────────────────────────────

一読して、いくつかの疑問が湧きます。

すばやい対応はありがたいのですが、

不理解や正確さに欠けている部分を含んでいるんじゃないか、ということです。

 

 

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季節のメニュー「立夏」のディナーコース

2020.05.05

メソンでは、季節ごとに旬の食材を取り入れたディナーメニューをご用意しております。

 

「立夏」のディナー

 

新緑の芽吹きから、今ではどんどん緑が濃くなり、

漂う空気も季節が変わったことを教えてくれます。

今回のメニューの天使の海老は、すでにご存知の方も多いと思いますが、

決して海老に天使の羽がある訳ではありません。 笑

天国に一番近い島と云われるニューカレドニアの

大自然の中で育てられている為に名付けられました。

海老本来の甘みと旨みをマリネとムースでお楽しみ下さい。

 

エンドウ豆のポタージュは、まさに旬の食材。

淡い緑のスープは、目にも鮮やかです。

今は温かくしてお出ししていますが、気温によってはコールスープとなります。

 

今回お肉のソースとして使われているグリーンペッパーは

完全に熟さないうちに収穫されたもので、のちにブラックペッパーとなります。

その爽やかな香りとスパイシーでパンチの効いた辛味は、

和風ソースの味をひきたてます。

 

それぞれのコースの詳しい内容は以下からご覧ください。

なお、仕入れ等により、メニュー内容が変わる可能性があります。

 

ベーシックコース

地元の食材を大切にした里山フレンチのフルコース全5皿。

【前菜】
天使の海老のムースとマリネ クーリートマトソース
ポークパテのアンクルート バルサミコソース
【スープ】
えんどう豆のポタージュ
【魚介料理】
旬のお魚とローストトマトのマリアージュ
ジェノベーゼソース
【お肉料理】
宝牧場 牛ロース肉のグリエ
和風グリーンペッパーソース
近江野菜などを塩・オリーブオイルだけで焼いたつけ合せ
【デザート】
自家製デザート

自家製全粒粉のバゲット
珈琲 または紅茶

 

シーズンコース

近江の食を代表する近江牛や、地元で長く食されてきたジビエ鹿肉など、

メソンならではの趣向を凝らしたグレードアップコースです。

メソン料理は近江牛、鹿肉ジビエからご選択いただけます。

【前菜】
天使の海老のムースとマリネ
クーリートマトソース
ポークパテのアンクルート バルサミコソース
【スープ】
えんどう豆のポタージュ
【魚介料理】
オマール海老とお野菜の重ね焼き
ジェノベーゼソース
【お肉料理】
宝牧場 近江牛肉のグリエ
和風グリーンペッパーソース
または、鹿肉のグリエ
近江野菜などを塩・オリーブオイルだけで焼いたつけ合せ
【デザート】
自家製デザートとみるくアイスクリーム

自家製全粒粉バケット
コーヒーまたは紅茶

 

スペシャルコース

近江とフランス食材のマリアージュ。地元野菜をおいしく。そんなメソンのスペシャルメニューです。

前菜を2皿をご用意し、本日のスープ、お魚料理、近江牛料理または地元朽木の鹿肉お料理の全7皿のスペシャルフルコース。

大自然の恵みと人の手の細やかなハーモニーが生み出す、地元食材を大切にした里山フレンチの美味しさがここにあります。

【アミューズ】
フォアグラと鴨肉のソテー
シェリービネガーソース
【前菜】
アワビの冷製 梅肉風味
天使のエビのムースとマリネ
【スープ】
えんどう豆のポタージュ
【魚介料理】
オマール海老とお野菜の重ね焼き
ジェノベーゼソース
【お口直し】 グラニテ
【お肉料理】
宝牧場 近江牛ロース肉のステーキ
和風グリーンペッパーソース
または、鹿肉のグリエ
近江野菜などを塩・オリーブオイルだけで焼いたつけ合せ
【デザート】
本日のデザート

自家製全粒粉バケット
コーヒーまたは紅茶 

 

 

 

ぼーっと出来ない

2020.05.01

こんにちは、新オーナーのふうかです。

(私がオーナーになった経緯はこちら

突然ですが、

私はぼーっとすることが苦手です。
休みの日に家にいることはほとんどなく、
いつも何らかの予定を入れたくなります。

 

最近は、休みの日は出かけられませんが、
かと言って突然ぼーっと出来るようになるわけでもないので
長めにお昼寝をしたり、犬の散歩をする以外は
ほとんどずっとパソコンの前に座って仕事をしている状態です。

 

なぜぼーっとしたいかというと、
「オーナーというのは、
手を忙しなく動かしている状況から一歩引いて
先のことを、広い視野で見ることが大事だ」と
前オーナーに言われたからです。

 

この広い視野というのは、

ぼーっと色々なことを考える時間から

生まれるのではないかと思っています。

 

では、なぜ私がぼーっと出来なくなってしまったか、
というと大学時代の習慣が原因ではないかと思っています。

 

大学時代、私は4年間ヨット部でマネージャーをしていました。

 

その仕事というのは、かなり多岐にわたり、

部員の食事作りや、合宿所周りの草抜き、お布団干しといった、お母さんのようなことをしながら、
モーターボートの運転、レース成績の分析、高校生のスカウトのお手伝いなど、
お母さんでは絶対にしないようなこともします。

 

とても忙しいので、いつも何か作業をしながら「次にしなければならないこと」
あるいは「次に後輩にしてもらうこと」をずーっと考え続けていました。

 

そのおかげで、「効率よく速く動く」「今すべき仕事を見つける」
というような能力は身についたと思います。

 

その一方で、何か手を動かしていないと不安になるので、
手を止めてゆっくりと何かを考える時間というのがうまく作れません。

 

最近、ブログを書き始めて、こんな風に「文字に起こす」作業は、

頭を使わざるを得ないので、考えるきっかけにはなるなと思っています。

 

その代わり、頭を洗いながらブログに書くことを考えていると

どこまで洗ったっけ?となってしまったりはしますが・・・

 

もしかして、これがぼーっと出来ているということでしょうか!?笑

 

とりあえず、ここに載せるかどうかは別として、

メソンのことを文字に起こす時間を作ってみようと思います。

2021春。ウイーン移住への記録 第11回

2020.05.01

オーベルジュメソンの経営を、

まったくの素人から夫婦で始めて18年が経ちます。

そんな僕たち夫婦が1年後の2021年春、

ウイーンへ移住し、開業することが決まりました。

この連載は、移住までの顛末を記録していきます。

「今の暮らしを変えたい!」なんていう希望をお持ちの方々に、

なにかのお役に立てればとリアルタイムに書いていきます。

 

ちなみに移住までは、夫婦ともメソンで仕事をしております。

その後のオーベルジュメソンの経営は、わたしたちの長女が引き継ぎます。

(このブログはあくまで夫の観点から書いていきます。

妻の観点は直接お聞きください・笑)

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ウイーンでの会社設立をどうするか、という難題とともに、

同時進行しているのが、オーベルジュメソンの「事業承継」問題です。

「事業承継」とは、「会社の経営について経営者が後継者に引き継ぐこと。事業承継には帝王学など、経営者としての資質を育てる【経営承継】と、相続税・贈与税をいかに低くおさえ、かつ株式を次期経営者に引き継がせるという【資産承継】とに分かれる。」(Weblio辞書)

 

跡継ぎがいない中小企業の閉鎖が相次ぎ、

社会問題化する中で、税制・補助金などの支援で、

この問題を解決できないかという試みが始まっています。

 

オーベルジュメソンでは、【経営承継】はすでにスタートしています。

当初、この課題は長女へ様々なことを伝えながら、体制も整え、

私たちの移住直前に新代表者へ移行すればいいと考えていましたが、

移住予定の1年前(4月の某日)に、突如思いついて「今日から、ふうかが経営者です」と、

本人も含め内外に宣言することで【経営承継】を始めます。

 

「立場やポジションが、人をつくる」

これまで、ぼくのまわりで成長した人を見ていての実感があったからです。

これは、多少買いかぶれば、自分たち夫婦自身の経験でもあるといえるかもしれません。

 

今後、メソンの質を向上させることや、事業の幅を広げるテーマはいくつもありますから、

経営者としての最初の大きな一つとして、

そのうちの一つのテーマ実現のための補助金の申請を担当させることにしました。

申請に必要な「作文」は、オーベルジュメソンを

今後も社会にとって存在させる意義のあることを

見通すことができできないと成り立ちません。

 

しばらくすると、長女が「別のテーマで別の補助金も申請する」と言い出しました。

その補助金は、事業承継者が申請し、事業承継者自身の新規事業や経営革新の取り組みための補助金です。

補助限度額は、僕が課題にだした補助金の10倍ほどです。

 

滋賀県には、補助金もふくめ事業承継問題の公的な相談窓口が2か所あります。

それぞれからの公認会計士と中小企業診断士のお二方と、

お話しさせていただく機会がありました。

 

 

実は、私たちのウイーンでの会社設立と【資産承継】は、

密接にリンクしています。

しかし、なにをどこから【資産承継】に取り組めばいいのか。

その糸口が見え始めたとともに、

メソンを現在経営している会社の代表者を長女に移行させ、

(当社は、長女に別会社を設立させようと思っていました)

ウイーンでは、日本の会社の支店形式ではなく、

新会社を設立するということが正解なのだと、はっきりようやく見えてきました。

 

 

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