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前オーナーブログ | 【公式】オーベルジュメソン|滋賀・何もしない贅沢を味わう籠れる宿

Story

滞在中の楽しみ方を、
周辺のスポットや季節のトピックを
交えてご紹介しています。

体重増減物語

2023.11.30

ウイーンで暮らした1年半で、僕の体重は10キロ減った。
「日本のご飯でないと受け付けない」と、強く感じていたわけではない。
また、ダイエットしなくちゃとも思っていたわけではない。
当時を振り返ると、少しずつダメージが蓄積した結果なのかもしれないと思うようになっていた。

 

どうも要因はこのあたりにありそうだ。
①水が違う
②食材が違う
③大皿料理を作らなくなる
④物価が高い
⑤結果として食事量が減る
⑥よく歩く

 

①水が違う
移住時の荷物に、日本のスーパーマーケットで売られているカレールーを持参した。日本では常用していたものだが、それを使ってカレーライスを作るのだが味が全く違う。おいしくないのだ。
お茶、出汁なども、やはり味がずれている。
「味覚は大雑把」を自認しているのだが、どれもおいしいと思えない。
②食材が違う
野菜・肉・魚、多くは日本で売られているものとは少しずつ違う。
一番閉口したのはキャベツ。どれだけ煮ても焼いても、筋っぽさが抜けない。お好み焼きではおなじみの食材だが、何回目かには白菜に切り替えた。
もちろん安くて同じような味・触感のものはある。カリフラワー、インゲン類は多用した。
肉は薄切りはなく、ほとんどが赤み肉でそれがほぼ塊で売られている。メニューが思いつきにくいのと、どの肉も多少動物臭がある。
オーストリアは海がない内陸国なので、普通のスーパーに鮮魚はほぼない。大型スーパーや市場にはあるのだが、鮮魚はかなり高いし、それを生かす腕がない。
③大皿料理を作らなくなる
そんな中で日々自炊をしていると、メインの肉あるいは魚に付け合わせのワンプレートという洋風メニューが定着してきた。つまり、一人分の食事を夫婦分2皿だけ作るということになってきたのだ。
日本にいた頃は娘がいたので、数種類のおかずを大皿でというスタイル。したがって、個人の分量は「満腹になったらおしまい」という判断にゆだねられていた。
④物価が高い
オーストリアの人口は、大阪府民とほぼ同数。とても小さな国だが、一人当たりGDPは、日本よりはるか上にあり、ヨーロッパの中でもかなり豊かな国に位置する。ここで住んでいると、日本の収入も物価も安いことが、日本の活力を奪っているのがよくわかる。
そんな中でウイーンのスーパーマーケットの価格もレストランも、そんな日本人の感覚すると高い。今の異常なほどの円安を勘案すると、物価全般に、日本の2倍といっても過言ではないのではないか。それほどオーストリアの収入は日本に比べて高いのだ。
⑤結果として食事量が減る
結果としてウイーンでの食事の分量は、減少傾向にあったのだと思う。つまり年齢にふさわしい量になっていたのだと思う。
⑥よく歩く
ヨーロッパの車の標準は、左ハンドル、右側通行。日本の事情の真逆。だから、最初から自家用車を購入することは想定していなかった。
ウイーン市内は、地下鉄・トラム・バスがとてもよく整備されている。最も安い30日パスを購入すると、1日0.6ユーロ(約100円)で乗り放題になる。日々の暮らしはこれで十分。
ドアからドアまで車で移動する田舎よりも、公共交通機関中心の都会の暮らしは歩数が断然多くなる。私たちには通勤・買い物などが、適切な運動になったのだろう。

 

日本に戻って、半年で体重は移住前に戻った。原因は単純で、食事も運動も移住前に戻ったということだ。60歳を前にしてウイーンで暮らし始めたのだが、長年蓄積された味覚が1年半では覆せなかったということなのだろう。

 

オーストリアへの移住には、ポイント制の申請資格が必要だった。語学力や職能・職歴などでポイントが加算されるのだが、年齢もその対象だった。若ければ若いほどそのポイントは高い。申請時の私の年齢加算はゼロだった。

その判断は、ある意味正解なのかもしれない。

我が家の冬支度

2023.11.25

今日散歩にでかけたら、比良山脈のてっぺんにわずかな積雪があった。
1年半暮らしたウイーンから比良に戻って半年。
冬支度の季節になった。
暮らし方、暮らす地域にもよるのだが、この地域に住む人たちには、衣替えだけではない「冬支度」が必要だ。

 

我が家には薪ストーブがある。我が家では、薪ストーブと石油ファンヒーターを併用している。それでもひと冬超すだけの薪が必要になる。
薪ストーブ暮らしを始めて30年弱になるが、まだ薪を購入したことがない。うちのストーブは、廃材など何でも燃やしてしまうからということもあるが、近所で伐採された木や、メソンで剪定した木を薪にするだけで、ひと冬分は足りてきた。
この冬の分は、メソンで剪定した分で足りそうだが、来年分のメドはない。来冬にかけて薪をどこでどう調達するか、アンテナを張っておく必要があるのだ。 

 

もう一つの課題は車。
この地域の山手のエリアは、ひどいときには膝までの積雪がある。
降雪にどう備えておくかは、とても大切になる。
私たちが比良に帰ってきたとき、乗れる車は軽トラだけだった。
軽トラを運転するのは大好きなのだが、3速までしかない20年落ちの車では、遠出ができない。
帰国早々に、冬でも乗れる4WDのドイツ車を探しだし、それを見に中古車屋さんにいったのだが、妻の反対にあい、メーカー違いの2WDのドイツ車を購入した。
だからあらためて、冬対策用の車をこの時期に探すことに。
免許取りたての二女も乗るので、小さめサイズで多少の擦りも気にならないものが必要。。
車種も絞れないまま、1か月ほどネットであれこれ見ていたのだが、ようやく近場の中古車屋さんで、20年落ちの国産4WDの軽自動車に決めた。
スタッドレスタイヤもノーマルタイヤも、その中古車屋さんにあった中古タイヤが使えそうなので、同時に購入。

 

ぼろぼろだった長靴も買い直したし、これで我が家の今年の冬対策は完了なのか?

私たちの仕事は何か?

2023.10.14

オーベルジュメソンは創業21年を超える。

これまで、いつも「私たちの仕事はなんだろう?」と考え続けてきた。

「オーベルジュ」は、「主に郊外や地方にある宿泊設備を備えたレストランである」(Wikipedia)。

確かにそうなのだが、どうもしっくりこない。

だから考え続ける。

しかし「あぁ、こういうことだったんだ」と、思い知らされる時がある。

 

とある日に「客室ノート」に記されていた。


癌で闘病中の夫と訪れました。

4月に大きな手術をして、今は抗がん剤で治療中です。

辛い日々の中で、こんなに素晴らしい時間を与えられたことに感謝です。

聞こえるのは、風の音、虫の声、鳥のさえずり…穏やかな優しい人達。

美しい器に盛られたこの上なくおいしいお料理。

澄んだ空気…

これからもずっと、できるだけ長く二人で生きていきたい、と

改めて思わされる時でした。

苦しくても頑張っている夫に感謝とエール!

幸せな時間、ありがとう。

スタッフの皆様、ありがとうございました。


客室ノートを読んで、私たちはゲストがどんな思いやタイミングでお越しになるのかを知る。

そして、ふさわしい仕事ができていたのかどうか、振り返る。

メソンで毎日仕事をしている私たちにとっては、「メソンでの毎日」は日常。

だが、客室ノートを通して、改めて私たちは思い知らされる。

私たちの仕事は何かを。

連泊のススメ─本と温泉と景観と。

2023.10.03

家に籠っているのが好きなので、あんまり旅行に出かけない。
観光にもあまり興味がない。
しかし、たまに出かけるとすればふだん山麓に住んでいるからか、海沿いが多い。

 

自宅から車で2時間程度の範囲内だと、三重県の志摩が好きだ。
大海原だと景色に変化はないが、志摩は地形が変化に富み、小さな島も多く、複雑な景観。
鳥羽から志摩にかけては温泉もある。

 

ある日、本屋さんにでかけ6冊の本を買ってきた。
その翌日が志摩へ出発する日になったので、6冊をもって出発した。
(国内旅行はほとんどこんな感じで、いきなり予定が決まるのだ)

 

予約したホテルは、数年前に泊まったことがある。
「食事はダメだが、いごこちよくて客室からの眺めが抜群!」という印象があった。温泉もある。
出発日前日からの流れで「今回は本を読む旅」と決めていたので2連泊で、目的遂行にふさわしいホテル選びに徹した。

 

私たちにとってこの客室が「読書の旅」に適している理由①は、大きなソファがあること。
理由②海へ面した客室の幅も天地もほぼ羽目ごろしガラスであること。眺めを遮るものがない。つまりベッドで本を読んでいても、海が見える。
また、一定の制約はあるがドリンク代は宿泊料金に込みなので、好きな時にビールが飲め(理由③)、客室にはウォーターサーバーがあるので、水分補給もいつでもできる。こうした条件をそろえようとすると宿泊料金が高くなりがちだが、このホテルは「料金も私にとって心地よい」が理由④。

 

出発日のお昼に伊勢で牡蠣料理屋さんに寄った後、ホテルのチェックインから2日後のチェックアウトまで、ホテルから外出しなかった。ワイヤレスのスピーカーも持ち込んで、読書、食事、温泉。これを繰り返す。私たちにとっては日常ではない景観とともに過ごしただけなのだ。

 

その人、あるいはその時によって旅に望むものは違う。ホテルにもそれぞれ特徴があり、それぞれルールも定まっている。見極めるのはそれほど容易ではないが、予約者が自らマッチングさせるほかない。その地域を味わうことに比重をおくのか、ホテルでの時間を大切にしたいのか…。
それがミスマッチすると、ホテルにクレームが寄せられたりする。
(私たちにはかなりつらいのです)

 

オーベルジュメソンは「ここで過ごすことに意味がある施設にしたい」と願ってつくってきた。客室にはソファ、ブルーレイ・CDプレーヤー、コーヒーメーカー。そしてライブラリーもある。「籠る連泊」というスタイルのためのホテル選びの上で、メソンはかなりおすすめだと思う。(掲載している写真は2枚とも「比良別邸」。温泉はありませんが…)

公式サイトからの予約だと、2泊目以降はお一人1,100円引きです。

 

ちなみに、旅先で読んだ本はこの4冊。

 

『パリのすてきなおじさん』 金井真紀 柏書房
『なるほどの対話』 河合隼雄+吉本ばなな NHK出版
『内田樹の生存戦略』 内田樹 自由国民社
『魔法のコンパス 道なき道の歩き方』 西野亮廣 主婦と生活社

 

 

帰宅した途端、本を読まなくなってしまっていますが(笑)。

「えっ?このお2人?」

2019.04.08

その日は、ぼくが駅まで宿泊の方をお迎えに。

「えっ?このお2人?」

 

予約の段階では、必ずしも年齢がわからないので、

送迎の対象を見つけるのは、

「男女比」みたいなことになることが多い。

(昇降客が極端に少ない駅なので、難しくはないのですが…)

 

なぜ、動揺したのか?

想定外に若すぎたのだ。

 

そこに現れたのは、20歳に至っているかどうかの女性2人。

おそらく創業以来、一組あたりの最年少記録だと思う。

 

「あばあさんが、福引であたったのをもらったんですもらったんです」

「オーベルジュチケット」というギフト用につくられた商品があり、

それを譲り受けたお孫さんが、友だちと2人でやってこれられたわけだ。

 

僕には一抹の不安が湧く。

「この世代にメソンはどう受け取られるんだろう?」

 

この不安は、杞憂だった。

こんな感想が「客室ノート」に残されていた。


友人と2人で泊まりにきました。

部屋も広くてゆっくりと過ごすことができ、アメニティーも豊富で良かったです。

食事も豪華で、とても美味しかったです。

 

私たちは大阪から来たのですが、こういったゆっくりと過ごす、

という旅行は考えたことがなく、どんなものだろうと思っていたのですが、

ゆっくりまったりと過ごすことが出来、オーベルジュの名の通り良い旅行となりました。

 

私たちは友人との旅行は今回が初めてなのですが、

この旅行が良すぎて、これからの旅行のハードルが上がりそうです!

 

1泊2日でしたが、楽しい時間をありがとうございました。

 


 

ほっと、しました。

とてもうれしい感想でした。

私たちが考えるウエディングのこと。

2019.03.17

いま、ブライダル業界は混迷している。

 

少子化、婚姻数の減少に加え、

結婚式を実施する割合が減り、参加人数も減少の一途。

 

5年ほど前まで結婚式場は増え続けていたが、

少しづつ閉めるところがでてきているようだ。

継続しているところも、売り上げの維持に懸命なのだ。

 

創業から数年間、メソンの経営はウエディングの売り上げが支えてくれた。

でも、いつも新規を追い続けるこの部門は、

経営の安定には当てにはできないと、

ここ10年以上は宿泊部門にエネルギーも資金も投入してきた。

 

 

そんな今、オーベルジュメソンのウエディングサイトの

リニューアルの準備をはじめた。

 

こんな混迷の時期だからこそ、

私たちがウエディングに、あらためてきちんと取り組む意味があるんじゃないかと。

 

これまで、数百組の結婚式をともにしてきた経験から、

あらためていま考えていることをまとめた。

完成一歩手前の段階のサイト用の原稿だが、

お読みいただければと思う。

 


 

●見出し

「メインテーマは、感謝を伝えること」
「主催者は、自分たち」

ここからすべてを組み立てなおす、
新しいウエディングのかたち。

 

●本文 

「結婚式をする意味」がわかりにくくなってきている今。
私たちは、ウエディングの本質の捉えなおしが必要だと考えます。

 

結婚とは、お二人がそれぞれの家族から自立し、
新たな家族をつくること。

 

だから結婚式は、いわばお二人の「自立宣言」の場。

 

自身の成長に様々にかかわっていただいた方々を、
一堂にお招きし、これまでの感謝を伝え、
これからの生きていく道を見守っていただく。

 

ウエディングという大切な時間は、
そのための場とするということ。

 

そして、その場を自分たちでつくってみようと。

 

ここから一緒につくりあげていきたいのです。

 

 

<少しだけ非日常の、あらたまった空間と時間が必要です。>

 

オーベルジュメソンは、森の別荘地にあります。
ここに流れているのは、ゆったり流れる「森の時間」。

 

あたたかな空間、洗練されたお花、
多くの方々に「おいしい」と評価されているフレンチスタイルの料理。

 

そんな非日常の場と時間を設定することで、
日常では考えられない、
あらたまったメッセージが生まれてきます。

 

<ゲストとのコミュニケーションのための「4つのしかけ」>

・チャペルは対面式。
・パーティーは、ビュッフェスタイル。
・お二人のセンス+3つのスタイル。
 【モダン】【エレガンス】【シャビー】
・オーベルジュだから宿泊可能

 

 It’s your style wedding.

 

 

<「主催者」の想いをかたちにするのは、むずかしくない。>

 

オーベルジュメソンがウエディングを手がけてから、
すでに数百組。
お二人からじっくりお話しを伺いながら
「新たなウエディングのかたち」に挑んできました。

 

ですから、外部パートナーとともに、
経験はたくさん蓄積していますが、
いつも新鮮に向き合います。

 

お二人にとって、
とても素直なきもちで臨める、
本当のウエディング。

 

ごいっしょにつくりあげるお手伝いを、
これからもずっと。

 

旅から湧く妄想。

2019.03.10

この2月に中欧の3都市に旅行した。

 

この期間、「トラベロコ」というサイトを通じて、

そのエリアに在住する日本人の方々と、

1回ずつ食事をともにしていただいた。

 

下記は、その中のお一人に日本に戻ってからお送りした、

メールの一部です。

 


 

大変お世話になりました。

日本に帰ってから、仕事復帰まで中2日とりましたので、
なんとか正常な状態に戻れそうです。

 

宿泊業を営む私たちが、あらためて痛感したことは、
どの土地を訪れるのであれ、
旅の良し悪しの評価のベースは、

食事・ホテル・人が占める割合が非常に高いのだということ。
つまり、宿泊施設は決定的要素をになっているということです。
(私たちのオーベルジュは、原則2食付きでしか予約を受け付けません)

 

この感覚に、かなりドキッとしました。
私たちは、こんな重い覚悟で日々仕事をしていたか、という感じでしょうか。

 

今回、ブダペスト→ウイーン→プラハの3都市、4つのホテルで宿泊しました。
うち3つのホテルは、日本の旅行代理店の低価格のフリープランによるチョイス。

そんな旅だったこともあってか、
上記のようなことを強く思うのかもしれません。

 

母国語圏が、非常に狭い日本人にとって、
外国旅行はつらいものがあります。
その意味で、日本人にによる日本語の旅のアドバイザーの存在は、とてもありがたい。
旅の良し悪しを決めかねない、「人」がそこにかかわってくれるからです。

 

もちろん、個人差はあると思いますが、
レストラン、宿泊も含め、比較的安価な施設ほど、
おおよそスタッフに「私の収入は、あなたの支払いが源泉になっている」

という感じを持ちません。

その国あるいは地域がもつ「働くこと」にたいする、

ある「基礎」ができあがってしまっているのでしょう。

そこに、会話が成り立ちにくいという要素が加わります。

 

日本人がヨーロッパを旅する「苦行」は、施設的な要素もあります。
「公衆的トイレが有料」「ウォシュレットがない」「バスタブがないホテルがある」…。

 

「自分たちが、日本人のくつろぎにふさわしいホテルをつくったらいいんだ!」
今回の旅で、強く思ってしまったわけです。
私たちには、そのための経験はあると。

 

宿泊施設できちんと経営は成り立たせつつ、
音楽やバレエなどで留学してくる若い日本人の「下宿」的な要素も

併設できたらいいなぁなどと妄想も…。
(旅の出発直前に「のだめカンタービレ」を見ていたわけです。)

 

いまのオーベルジュ同様、ゆっくりとリニューアルを繰り返し、
経営を安定させていくような流れになるでしょう。
ウイーンの歴史や文化を大切にしながら、
日本人にとって心地のいい施設に仕上げていく。

 

 

飛行機に乗ることをできるだけ避けたい私が、
多様な文化を楽しめる大陸に居を移せることは、
何よりの楽しみです。

 

これまでの経験を活かしながら、
これからのゆったりした暮らしと、経営をきちんと両立させる方法として、
実現の可能性を模索していきたいと思います。

 


 

と、妄想しているのは楽しいものです。

「トラベラーズチョイス™ ホテルアワード2019」全国Top10にランクインしました。

2019.01.26

 

世界最大の旅行口コミサイトTripAdvisor
トラベラーズチョイスホテルアワード

<2019年 小規模ホテル部門>全国10位を受賞しました。

2013年から6回目の受賞となります。

 

1位 Mume(京都府)

2位 白馬リゾートホテル ラ・ネージュ東館(長野県)

3位 5千尺ホテル(長野県)

4位 アルカナ イズ(静岡県)

5位 ラ・ジョリー元町 by WBF

6位 アンシェントホテル浅間 軽井沢(長野県)

7位 サンカラホテル&スパ 屋久島(鹿児島県)

8位 星野リゾート 界 松本(長野県)

9位 汀邸 遠音近音(広島県)

10位 オーベルジュメソン(滋賀県) 

11位 奥の院 ほてる とく川(栃木県)

12位 湯宿 だいいち(北海道)

13位 那須陽光ホテル(栃木県)

14位 ウィズ ザ  スタイル福岡(福岡県)

15位 ホテル富貴の森(長野県)

16位 リバーリトリート雅樂倶(富山県)

17位 別邸 仙寿庵(群馬県)

18位 箱根エレカーサ ホテル&スパ(神奈川県)

19位 ホテル うみね(大分県)

20位 温泉寺 夢殿(山梨県)

21位 クラスカ(東京都)

22位 百名伽藍(沖縄県)

23位 サニーデ・リゾート(山梨県)

24位 星野リゾート 界 熱海(静岡県)

25位 ザ・テラスクラブ アット ブセナ(沖縄県)

 

詳細はこちらから。

 

 

 

【これまでの受賞歴】


<2018年 小規模ホテル部門>

1位 Mume(京都府)
2位 アンシェントホテル浅間 軽井沢(長野県)
3位 五千尺ホテル(長野県)
4位 オーベルジュメソン(滋賀県)
5位 サンカラホテル&スパ 屋久島(鹿児島県)
6位 白馬リゾートホテル ラ・ネージュ東館(長野県)
7位 アルカナ イズ(静岡県)
8位 フェニックスホテル(長野県)
9位 奥の院 ほてる とく川(栃木県)
10位 ザ・テラスクラブ アット・ブセナ(沖縄県)
 
 
<2018年 ファミリー部門>
 
1位 クラブメッド石垣島(沖縄県)
2位 ホテルユニバーサルポート(大阪府)
3位 ホテル日航アリビラ ヨミタンリゾート沖縄(沖縄県)
4位 東京ディズニーランドホテル(千葉県)
5位 ヒルトン東京ベイ(千葉県)
6位 ヒルトン沖縄北谷リゾート(沖縄県)
7位 ホテルオークラ東京ベイ(千葉県)
8位 シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル(千葉県)
9位 東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ(千葉県)
10位 フレーザーレジデンス南海大阪(大阪府)
11位 ザ パーク フロント ホテル アット ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪府)
12位 ホテル オリオン モトブ リゾート&スパ(沖縄県)
13位 オーベルジュメソン(滋賀県)
14位 オキナワスパリゾートエグゼス(沖縄県)
 

<2016年 ファミリー部門>

1位  ホテル日航アリビラヨミタンリゾート沖縄
2位  シェラトン・グランデ・トーキョー・ベイホテル
3位  東京ディズニーランドホテル
4位  ホテルモントレ沖縄スパ&リゾート
5位  ヒルトン東京ベイ
6位  カフーリゾートフチャク コンド・ホテル
7位  東京ディズニージー・ホテルミラコスタ
8位  ホテルユニバーサルポート
9位  クラブメッド北海道
10位  ANAホテルインターコンチネンタル万座ビーチリゾート
11位  ホテルエミオン東京ベイ
12位  JALプライベートリゾートオクマ
13位  オーベルジュメソン

 

<2015年 ベストサービス部門>

1位  ホテル ムメ
2位  フォーシーズンズホテル丸の内 東京
3位  パークハイアット 東京
4位  アンシェントホテル浅間 軽井沢
5位  帝国ホテル東京
6位  村のホテル 住吉屋
7位  マンダリン オリエンタル 東京
8位  アクアアルパインホテル
9位  ザ・キャピトルホテル東急
10位  シャングリラ ホテル 東京
11位  ダブルブラックホテル
12位  南洲館
13位  ホテル龍名館東京
14位  倭乃里 
15位  東京ステーションホテル
16位  セント レジス ホテル 大阪
17位  白馬リゾートホテル ラ・ネージュ東館
18位  パレスホテル東京
19位  オーベルジュメソン
 
 
<2015年 ファミリー部門>

1位  ホテル日航アリビラヨミタンリゾート沖縄
2位  東京ディズニーランドホテル
3位  シェラトン・グランデ・トーキョーベイ・ホテル
4位  カフーリゾートフチャク コンド・ホテル
5位  ヒルトン東京ベイ
6位  ホテルオークラ東京ベイ
7位  東京ディズニージー・ホテルミラコスタ
8位  ホテルモントレ沖縄スパ&リゾート
9位  ホテルエミオン東京ベイ
10位  ザ・ブセナテラス
11位  ANAインターコンチネンタル万座ビーチリゾート
12位  ホテルユニバーサルポート
13位  オーベルジュメソン

 

<2014年 ファミリー部門>

1位  ホテル日航アリビラ ヨミタンリゾート沖縄
2位  ヒルトン東京ベイ
3位  オーベルジュメソン
 

 

<2013年 ベストサービス部門>

1位  ホテル ムメ
2位  フォーシーズンズホテル丸の内 東京
3位  パークハイアット 東京
4位  プライベートステイホテルたちばな
5位  アクアアルパインホテル
6位  オーベルジュメソン

「客室ノート」の謎。(その2)

2019.01.11

(できれば、 「客室ノートの不思議。(その1)」 からお読みください。)

 
もうずいぶん前の話になるが、
とある旅行の口コミサイトで、
日本ナンバーワンの高い評価をうけていた
京都の小さなホテルのオーナーに
どうしてそんなことがなるのか、
話をうかがいに行ったことがある。
(今は小規模ホテル・世界No.1!)
 
そこは、メソンとたいして客室数は変わらないのに、
口コミ数も多いのだ。
 
そのオーナーは、「特別なことはなにもしていない。
外国人の宿泊客が圧倒的に多いことが要因だと思う」と語っていた。
 
「インバウンド」なんて言葉が、日本になかった頃、
外国からの旅行者を強く意識して、
中~高価格帯のアジアンテイストのB&Bを、
宿泊業界未経験の独身女性が祇園の骨董街につくった施設だ。
 
それが見事に当たった。
そのころで外国人が9割程度を占めていたように思う。
 
「日本人は、口コミサイトで評論・評価しようとするが、外国人は感謝を投稿する。
だから自然と評価が高くなり、数も増え、
ランキングが日本ナンバーワンになっているだけだ」と。
 
そのころメソンは、この施設にランキングで肉薄していた。
でも、この施設がある限り、日本ナンバーワンにはなれないとも思っていた。
 
おそらく、このオーナーがおっしゃるとおり、
外国人旅行者に、事実上門戸を閉ざしているメソンでは、
難しいのだろうと思ったのだ。
 
 
 
そこで、「客室ノート」。
 
 
この正月にスタートした試みでは、
宿泊組の半数程度が記入されている。
 
この割合の高さには、驚かされる。
内容は、メソンのあらゆる面での素晴らしさ!と、感謝の表明!だ。
 
ご記入いただくみなさんからすれば、
まったく「匿名性」がない状態でお書きになるわけなので、
どうしても高評価寄りになるのはやむを得ない。
 
「書かない」という選択肢は当然あるわけで、
おそらく「書くという行為」には、なにかしらのモチベーションが必要になる。
 
我が身に置き換えてみると、
「感謝」を表明するに足りる体験がそこにあったということなのだろうと推察できる。
(あるいはクレームの嵐か?)
 
ここ1~2年、宿泊サイトや口コミサイトへの投稿が、
極端に減っている。
SNSという個人がメディアをもつ時代。
口コミサイトの地位が低下しているのだと、一般的には評される。
 
投稿される側からみると、「投稿に至るレベルの仕事に至っていないのかもしれない」
というマイナス思考も働く。
反応がわからなくなってるというのは、少しつらいものがあるのだ。
 
 
そこに「客室ノート」が登場した。
評論ではない、素直な気持ちを手書きで伝えていただけるメディアができたのかもしれない。
 
高評価へのブレを念頭に置きつつも、
それは、働いている人間のモチベーションに確実につながる。
 
ここでの内容は、ランキングとは無縁だが、
私たちにとってとてもうれしいメディアになるのかもしれない可能性がある。
 
 
ですから、ご宿泊されるみなさん。
心優しい内容をご記入ください。
心よりお待ちいたしております。

「客室ノート」の謎。(その1)

2019.01.11

新年の1月1日から、新たな試みとして「客室ノート」を設置している。
 
最近はどこの宿泊施設にいっても、ほとんどみかけない。
かつて「ペンション」などの、
宿泊施設側とお客さんとの距離の近い施設で、
見かけていたものだ。
 
これは、妻が言い出し、元日にとつじょ客室に置かれた(らしい)。
ぼくは正直なところ「どうなるのやら」と少し冷ややかに見ていた。
 
次の日から「ノートにこんな内容が書かれていた」という報告が、
日々入る。
「えっ!そうなの?」
それから数日して、ある部屋のノートを見にいった。
 
そこには、こんなことが書かれていた。
 
 
────────────────────────────
 
この3月に入籍予定の2人で泊まりにきました。
今日は私の誕生日で、彼が予約してくれました。実は、私には3歳になる息子がいて、今回が2度目の結婚です。
息子のことも大きな心で受け入れてくれる彼と2人で
こんな素敵なところに来られて本当に幸せです。
コテージもあるようで、今度は息子と私と新しい夫と、

今一緒に住んでいる母と4人で来たいです。

大阪から来たのですが、

近くに都会を忘れられるおしゃれで自然がもりもりの場所があって
うれしいです。
今は冬ですが、夏に来られたらもっと雰囲気が違って
また素敵かなと思います。
このノートの1ページ目に、

今日の素敵な感想を書けたことを特別に感じています。

メソンさんにとっても、ここに来られたみなさんにとっても、

そして私たちFamilyにてとっても、

幸福な1年となりますように願っています。

本当にありがとうございました。
 
────────────────────────────
 
 
いろんな意味で、びっくりした。
このお二人、結婚はされていないカップル。
どちらもおしゃれで、クールな感じにお見受けしていた。
 
率直にご自身のことを語られ、彼への感謝とともに、
メソンへのメッセージも表明されている。
 
なにより素晴らしいのは、こんなに素直に気持ちを表現される
この女性ご自身なのだが、それを促したこのノートには、
魔力のようなものが潜んでいるのか?
 
このメッセージを見た後、
あらためて妻に、あのノートの意図はなんなのか聞いてみた。
朝のあいさつを含め、お客さん同士がなにかしら会話されていると、
その場がとてもいい雰囲気になる。
そんなちょっとしたコミュニケーションが
促せるようなことができたらいいな、ということらしい。
 
僕たちはメソンの仕事の本質は、
「それぞれの物語をもつ大切な人と、
ある意図をもってお過ごしになる時間の邪魔をしないこと」
といっている。
 
実はこの言葉、まだ自分自身が納得いくレベルに達していない。
 
この「客室ノート」。
これからのメソンが進んでいく道を
示してくれるようになるのかもしれません。