保護中: 夏のメニュー、始まりました
2024.06.28
滞在中の楽しみ方を、
周辺のスポットや季節のトピックを
交えてご紹介しています。
2024.06.28
2024.06.28
先日、MIHO美術館の古代ガラス展へ行ってきました。
(会期はすでに終了しています。)
※写真はヨーロッパ各地でわたしが撮りためたゆるいものたちです。
そこで思ったのは、わたしは手作りの「ゆるさ」が好きだということでした。笑
繊細に作り込まれた作品もそれはそれで素晴らしいと思います。
しかしながらわたしが惹かれるのは、手作りならではの「味」のようなもの。
展示されていた作品は紀元前のものも含まれるので、
その当時は機械で大量生産するという選択肢が無かったわけですが、
人の顔や動植物をモチーフに描かれたものや作られたものがどれも個性豊かでかわいらしいのです。
ヨーロッパでは今でもこのような「手」で作られる価値が大切にされている気がします。
一方で日本は「均一であること」が良しとされ、
作り手の個性のようなものが出しにくい文化なのでは無いでしょうか?
信楽のたぬきの置物でも表情豊かでゆるい雰囲気のものがあっても良いのになとわたしは思います。
わたし自身は、目に見えるような作品や商品を作るわけではありませんが、
わたしならではの「味」や「温度感」を感じてもらえるようなおもてなしをしていきたいと思いました。
・追記
先日蓬莱マルシェで、アフリカ現地で作られたお洋服を販売されている方がいました。
その服は型紙を取らずフリーハンドで作られているため一つ一つサイズがまちまちなのだとか。笑
店主の方は「それぞれサイズが違うからこそぴったり合う方が現れるんです。服と運命の人が出会うのをいつも楽しみにしています。」
とおっしゃっていました。
そんな風にハンドメイドの個性を楽しんでいけたら良いですね。
写真の中で一つだけ買って帰ってメソンに置いてあるものがあります。
どれでしょう〜??
2024.05.17
私自身、昨年子供を産み、子連れでの旅行を何度か経験してきました。
そこで、子連れ旅行での苦労や、あると嬉しいものなど、頭で考えているだけでは分からなかったことが、色々と分かるようになりました。
これらの経験から、メソンは意外と子連れ旅行にも向いているのではないか、と感じています。
その理由を1つずつご紹介してみます。
■まず1つ目は、お部屋食が出来るということ。
子供と一緒に食事をしていて一番気になるのは
「子供の声が周りに迷惑になっていないだろうか」ということです。
少しでもグズグズし始めると、おやつをあげて静かにしてもらおうか、私たちも出来るだけ早く済ませて、この場から離れよう、など色々と考えてしまい、食事を楽しんでいる場合ではありません。
そのため、周りもガヤガヤしているファミリータイプのレストランを選んでしまうことも多いです。
メソンでは、未就学のお子さまをお連れの場合には、お部屋食をお選びいただいています。
他のお客様に穏やかにお食事いただくため、という理由もありますが、同時に子連れのお客様にとっても安心してお食事いただけるサービスとなっております。
まずお部屋食には、先ほど挙げたような気疲れを避ける「個室」という役割があります。
それに加えて、お子さまが食事に飽きてしまったら、テレビを見たり、ソファに座って絵本を読んだり、広いお部屋の中で自由に過ごすことが出来ます。
疲れて眠たくなってきた時が、お子さまの不機嫌のピークでもあると思いますが、そのままベッドやお布団で寝させてあげることも出来るのです。
特に本館ハナレでは、食事スペースと就寝スペースが1つのフロアにありながら、ロールスクリーンで仕切ることが出来るので、
お子さまの様子を感じながら、ゆっくりとお食事のつづきをお楽しみいただけます。
■2つ目に、畳でお布団のお部屋があること。
食事の次に気になるのが寝床問題。
我が家は1歳になるまでベビーベッドで寝させていたので、添い寝は不慣れだし、落ちないか心配で、旅先では出来る限りベビーベッドが借りられるところを選んでいました。
ログコテージはキングサイズのベッドでゆったり添い寝していただけますし、比良別邸はダブルサイズのベッドをくっつけてご用意することが出来ますが、乳児をお連れのお客様におすすめなのは、本館ハナレのお部屋です。
オーベルジュには珍しく、お布団タイプのお部屋なので、転落の心配がなく、安心してお休みいただけます。
畳の上はクッションが置いてあるだけなので、お子さまがはいはいで動き回るのにもピッタリです。
※テーブルは掘りごたつ型なので、念のためご注意ください。
逆に、自由に動き回れるようになってきたお子さまには、ログコテージや比良別邸のロフトが大人気です!
■3つ目に、ご家族皆様が楽しめるお宿であるということ。
例えば、両親の還暦などのお祝いで3世代での旅行をするとして、子供に合わせたお宿にするのか、祖父母世代に合わせるのか、そもそも自分も出来れば大人向けの宿に泊まりたい…。という悩みはよくあるのではないかと思います。
当館では、未就学のお子さまにはキッズプレート、小学生以上のお子さまでも、ご相談に応じて通常より1品減らしたコース料理をご用意することが可能です。
また、複数のお部屋をご予約頂きお食事は一つのお部屋で一緒にということも可能です。(最大8名様)
そのため、お子さまも含めてご家族皆様で一つのテーブルを囲んで、それぞれに合った美味しいお食事をお楽しみいただくことが出来ます。
また、ライブラリーには、絵本から漫画まで、幅広くご用意しておりますので、お子さまにも存分にお楽しみいただけます。
もちろん、大人の方向けにも、小説、エッセイ、雑誌やCDなどさまざまなジャンルを取り揃えておりますので、ぜひ一度は、ご家族皆様でライブラリーに足を運んでいただきたいと思います。
(子育てに関する本も沢山あります!)
■最後は、レイトチェックアウトが可能であること。(リクエストで受付)
子どもの身支度や授乳など、バタバタしていると自分の用意が後回しになりがちな子連れ旅行。
私自身も、写真にもたくさん残したいのに、髪の毛はボサボサ、ほぼノーメイクでチェックアウト、ということがよくあります…。
メソンでは、前後のご予約状況によって、レイトチェックアウトが可能な場合があります。
11時か12時までをお選びいただくことが出来ますが、
私の個人的な感覚としては、子どもを見つつ身支度をするとすぐに11時になってしまうので、さらに「何もしない贅沢」を味わうなら12時がおすすめです。
その頃には、周辺のカフェや料理店が開店していますので、「比良」エリアを満喫してお帰り頂くことが出来ます。
◇レイトチェックアウト概要
・1時間2,200円でご利用が可能です。
・11時か12時がお選びいただけます。
・ご希望の場合は、ご予約時に「リクエスト」という形でお受けさせていただきます。
・月曜日の宿泊のお客様は、翌日火曜日が定休日のため、お受けできません。
・前後のご予約は直前まで変動する可能性がありますので、
レイトチェックアウトの可否は、チェックイン時にお知らせさせていただきます。
・本館の営業は10時で終了しますので、ご精算は10時までにお願いします。
■少ないですがお子様連れのお客様向けの備品をまとめておきます。
◇お子様用椅子
・ベルトのないタイプのチェア
・足と腰にベルトがあるチェア
(ベルト部分が見えづらくすみません。気になる方はトリップトラップで検索してください…)
・ローテーブル用のチェア(本館ハナレ用)
向きによって、ベルト有り無しが選べる2WAYタイプです。
※それぞれ1脚ずつのご用意です。
◇キッズスリッパ(21㎝まで対応のもの)
◇授乳中のお客様へ
・ノンアルコールのスパークリング、ぶどうジュース
・デカフェの紅茶
■周辺のお子様向け施設
◇近江舞子水泳場
車で5分の水泳場。お散歩するだけでも気持ちがいいです。
夏場はかなり人が多いのでゆっくり過ごすことは難しいです。
駐車場有(冬期無料)
◇びわ湖テラス
https://www.biwako-valley.com/tips/biwako_terrace/
ロープウェイ乗り場まで車で15分。
お子様向けの遊具やアクティビティがそろっています。
前売り券がお得です。
駐車場有(有料)
◇和食器セレクトショップflatto
メソンから徒歩5分の和食器のお店。
コンパクトながらキッズスペースがあり、お買い物の間もお子さまが退屈せずにお待ちいただけます。
駐車場有(無料)
◇NINA SPICE STAND
メソンから車で5分のカフェ。
小さなお子様向けにお座敷スペースが用意されています。(この席のみ予約可)
同じ敷地内に、メソンが朝食でご提供しているパンを作ってくれているdry riverさんもあります。
駐車場有(無料)
その他滋賀県の主な子連れスポットはこちらのパンフレットもご覧ください。
https://www.biwako-visitors.jp/guide/detail/781/
◆ご利用にあたっての詳細はご利用ガイド「お子さまをお連れのお客様について」の項目も合わせてご覧ください。
他にも思いついたことがありましたら、随時更新いたします!笑
気になることがございましたら、なんでもお気軽にお問い合わせください。
2024.04.28
4月4日よりメソンのお料理が “The One” として一本立てでご提供することになりました。
若きシェフが今一番お召し上がりいただきたい食材を使って、美しく丁寧に表現いたします。
そのお料理に合わせたワイン(ペアリングとして泡・白・赤の各一杯)を、
京都イタショクさんのご協力の元に試飲&試食会を行いました。
以前、私がワインを飲み始めた頃、違いがわかるにはどのようにすれば良いですか?
と問うた事があります。
その答えは、「とにかくいろんなワインを飲んでみること!」でした。
幸い、当時フランス ワインでお世話になっておりましたカーヴド 海老名さんから
様々なワインをご紹介いただき飲み比べを重ねていきました。
それもあって、私はどちらかというとワインを単独で飲む愉しみを覚えたような気がしています。
しかし、イタリアでは食事あってのワイン。
ワインとのペアリングはとても大切な文化なのだとお聞きしました。
イタリア ソムリエ協会でもペアリングを訓練する授業が全体の1/3をしめるのだとか。
今回は、事前にメニューを見て泡白赤をそれぞれ2種類ずつご用意いただいたき、
どちらがお料理により合うかをそれぞれの舌で確かめ、議論しあいました。
その結果、今回”The One” とともにご提供するペアリング ワインは、
《泡》 キュヴェ ナディール”ヴェルディッキオ デイ マテリカ スプマンテ D.O.C
マルケ州 品種:ヴェルディッキオ 100%
《白 》ランゲ リースリング D.O.C
ピエモンテ州 品種:リースリング レナーノ 100%
《赤1》 ランゲ ネッピオーロ D.O.C
ピエモンテ州 品種:ネッピオーロ 100%
《赤2》 ヴィーノ ノービレ モンテプルチャーノ リゼルヴァ
トスカーナ州 品種:ブルニョーロ ジュンティーレ(サンジョベーゼ)85%他
と、どれも個性的な美味しいペアリングとなりました。
お料理を通じて、三杯では物足りないお客様には、お気に召したワインをグラスワインとして追加でオーダーされるほどのペアリングに仕上がりました。
“The One”は、二ヶ月ほどでメニューを変更致します。
それに伴ってこれからもこのようにスタッフとともに、研鑽を重ねていく予定です。
ぜひ、お試しください!
2024.04.15
(写真:比良別邸)
オーベルジュメソンでは、ペットが同伴できるお部屋と、そうでないお部屋、という区別がありません。
(追記:スーペリアルームは完全に同伴不可です。それ以外のお部屋はペットを同伴しても良いし、しなくても良いということになっています。)
その為、衛生面や騒音などへの不安があるお客様もおられるのではないかと思います。
私自身も宿泊先を探す際、子連れということもあり、そのようなお宿を選ぶことをためらってしまうことも事実です。
しかしながら、メソンではそのご心配は全くない、むしろそれで宿泊をやめてしまうのはもったいない!と伝えるためにブログを書きました。
ペットを受け入れることになった経緯は父が以前ブログにしていましたので、一部抜粋させていただきます。
”私たちがメソンを始めた時は、ペット連れ不可の宿でした。そのまま3~4年続けていると、ログコテージに宿泊されたお客さんから「犬を飼っているんだけれど、今となっては家族同然で、自分達が旅行に行くたびペットホテルや人に預けるのはしのびない、一緒に連れてきてはダメだろうか」という要望がありました。
話を伺っていると、当時ペット可の宿は施設も食事もひどいもので、ペット可にしないと集客に困りそうなところばかりだと。
Mesonでくつろぎながら、美味しい料理を食べつつもペットと一緒に過ごせたら、という要望でした。
私たちは困惑しつつも、「家族の一員としてのしつけを受けているワンちゃんであれば…」という言葉を添えて恐る恐る受け入れてみました。
「これだったらなんとかやっていけるかぁ」
こんなことで、ペットを受け入れる宿として予約を正式に受け入れることになります。”
私たちは、ペットをお連れになられるお客様から1匹につき3,300円の施設使用料を頂いています。
その費用と時間を最大限使って、徹底的な清掃を行い、臭いを取り除いております。
また、「ベッドやソファには直接載せない」など、ペットをお連れのお客様には規約に必ず目を通していただき、ご協力いただくことで、備品やお部屋が清潔な状態を保つことができています。
また、ペットの吠える声に関しては、それぞれのお部屋が独立しているため、すぐ横のお部屋にペットがいる、という状態が起きません。
本館ダイニングへのご同伴もお断りしているため、お食事の際にペットがいることもありません。
そのため、皆様に静かで穏やかな時間をお過ごしいただくことができています。
(写真:本館ダイニング)
普段ペット連れのお宿を利用されるお客様からも、「清潔で匂いがまったくしない!」と驚きのお声を頂いております。
口コミにもしばしばご投稿いただいていますので、よろしければご覧ください。
メソンは、その建物、お料理、サービスや周辺環境、すべてが共鳴しあい、他にはないお宿であると感じています。
私(と口コミを書いてくださったお客様)を信じて、ぜひ一度ご来館ください。
ご予約はこちらから
プランを見る→Stay Plan
お部屋を見る→Rooms
お料理を見る→Meal&Restaurant
2024.02.10
最近、ご予約に余裕がある日を活用して、日頃お世話になっている会社や店舗を訪問させていただいています。
滋賀県内については、湖西と湖東の2度に分けてスタッフで伺いました。
湖西では、
農家の「ひら自然菜園」さん
オーガニックコスメショップの「Organic herb center」さん
湖東では、
トマト農家の「ファームケイ」さん
農家の「継ノ農園」さん
鮎の「木村水産」さん
はちみつ酒醸造所の「ANTELOPE」さんへ伺いました。
(湖西に住む人間にとってはびわ湖大橋を渡ることは一大イベントなので、欲張ってたくさん回らせていただきました。笑)
訪問させていただいて感じたことは、滋賀県が恵まれた環境にある、ということです。
「オーベルジュ」はそもそも、自然豊かな田舎で、その土地でとれた美味しい新鮮な食材を使ったお料理を提供する、泊まれるレストラン、というジャンルのお店ですので、地元である滋賀県の食材を出来るだけ使いたい、という気持ちがあります。
これまで長きにわたって、滋賀県の美味しいもを探し続けて来ましたし、石塚シェフが来てからは、さらに熱心に食材探しをしてくれています。
今回の訪問で共通して感じたことは、「お水の良さ」です。
メソンでも、お客様に「お水が美味しい」と言っていただくことがありますが、あまり今まで注目したことがありませんでした。改めて、滋賀県の自然豊かな土地柄の恩恵である「水」の重要さを感じました。
特にファームケイさんは、水脈の上に畑があるそうで、そのお水で育てられたトマトは、これまで味わったことがないほど甘くて美味しいのです。この理由で、トマト嫌いのお子さまをあえて連れてこられるお客様もいるそうです。
少し話は変わりますが、「お水」をテーマとする話として、印象的だったのは、継ノ農園さんで伺ったお話です。
一般的にハウスで野菜を育てる場合、効率よく水やりをするために、スプリンクラーを使われることが多いそうです。
しかしながら、継ノ農園さんでは、毎日手で水を撒いておられます。それは、その日の天候や、気温、野菜の種類や状態によって、水の量やタイミングを見定めなければならないからです。
様々なことが機械化されていく中で、「水やりが出来るようになるには10年かかる」という言葉がとても印象に残りました。
ウィーンに住んでいた両親は、「向こうは水が違うから、日本のカレールウを使っても美味しくならない」と言います。
滋賀の恵まれた水は、メソンのお料理も一層美味しくしてくれているのだと思います。
そんな恵みをこれからも大切に守っていかなければならないということを、改めて感じた日でした。
以下は、スタッフによる各店舗ごとのショートレポートです。
■ひら自然菜園さん担当:スタッフ(た)
メソンから、車で10分。
『ひら自然菜園』さんでは、無農薬で、年間50種類ほどのお野菜が育てられています。
その新鮮なお野菜は歯応えがあるのに、硬くなく、噛めば噛むほど味がします。
特に、ほうれん草は驚くほど甘く、初めての味に感動しました。
そんな美味しいお野菜が石塚シェフのコースでも堪能できます。
ぜひ皆さんもお気に入りを見つけに来て下さい。
■Organic herb centerさん担当:スタッフ(ま)
比良に新たな施設、オーガニックハーブセンター(OHC)が誕生しています。
植物療法士、そして調香師でもある山本 真理さんが主宰されており、ここではオーガニックハーブの生産・加工・販売をされています。
彼のルドルフ シュタイナーが提唱したバイオダイナミック農法を用いて栽培されているとお聞きしましたが、さぞかし生き生きとエネルギーに満ちたハーブであることが伺えます。
パヒュームが一番人気なのだそうですが、面白いなと思ったのは、通常のOnの場面に纏う香りというより、Offになる為の7種類の香り作りをされているとか。
その展開も、パヒュームのみならずハーブティーや入浴剤に同じ香りを使うことで本来の自分自身を目覚めさせる作用があるようです。
私も早速ほしくなりました!
(写真は7種類の香りのものとは異なります。)
山本 真理さんは、農業の高齢化や耕作放棄地にも思いを馳せこれからのハーブ作りを展開されようとしています。
ワークショップなどもされているようなので、ぜひ覗いてみてください!
■ファームケイさん担当:スタッフ(ユ)
日野のジュエリートマトの農家の、ファームケイさん。
メソンの朝食のサラダを彩る、かわいくてとてもおいしいトマトをつくられています。
はじめてシェフの料理として見たとき、そのトマトがあまりにきれいでおどろき、私は感激しました。
納豆菌など、人がそのまま食べても害のないようなものだけを肥料に使おうとたくさん試行錯誤され、無農薬で栽培されています。
ハウスではトマト狩りもできるそうです。私はトマトが好きで、色とりどりのトマトが輝くハウスはとても美しい場所だと感じました。オーナーの井狩さんはトマトが嫌いで、こわくて食べれないそうです。
お話を聞きながらハウスでいただいたトマトは、よりいっそうおいしく、今でもあのときの感覚を覚えています。スーパーのいろいろなトマトもおいしいですが、ファームケイさんのトマトはとくべつな輝きがあります。
■継ノ農園さん担当:スタッフ(た)
先日、スタッフでお邪魔させて頂いた愛荘町にある『継ノ農園』さんは、微生物活性の土壌改良と減農薬による持続可能な農業をされています。
自然の摂理に習った森の環境が、野菜に独特な美味しさを与えていて、
野菜それぞれの味が葉の1枚からも伝わってきました!
土壌の大切さを感じる園内では、長い棒を差し込むと、1メートル以上、土の中に吸い込まれていったことに驚きました。
私たちの体にも食べ物がどれだけ影響するかを改めて感じ、食の大切さを考えさせられた時間でした。
■木村水産さん担当:シェフ(石)
滋賀県彦根を拠点にする木村水産様に見学に行かせて頂きました。
こちらの木村水産様は誇り高い鮎の養殖を手掛けおり、その透明で澄んだ水と、丹精込めた管理により生まれる鮎は、シェフたちの信頼を集め、数々の名店で賞賛されています。
まだ稚魚の状態でしたが、丹念に育まれており、加工場や出荷所など幅広く見させて頂きました。
春から夏にかけての旬の時期には、新しい料理コース「THE ONE」で、木村水産様の鮎を楽しめる予定です。ぜひお越しください。
2024.01.20
最近、ご予約に余裕がある日を活用して、日頃お世話になっている会社やお店を訪問させていただいています。
先日は、京都のほうへスタッフで伺いました。
その日回らせていただいたのは、
お肉の「銀閣寺大西さん」
お魚の「大寅」さん
フランスワインの「CAVE de EBINA」さん
イタリアワインの「イタショク」さん
ウェディングドレスの「Ginza Couture NAOCO」さんです。
銀閣寺大西さんと、大寅さんでは、実際のお仕事場を見学させていただくことが出来ました。
そこで一番印象的だったことは、こんなにも「人」が作業しているんだ!ということです。
これまでの私は、マグロや牛を何かハイテク機器にいれると、「ポン!」とお刺身やお肉のスライスの形に変化するような勝手なイメージを持っていました。(笑)
ところが実際に見てみると、たくさんの従業員の方が、「職人」とも呼べるような細かい手さばきで、食べられる部分と、骨や内臓などの食べられない部分に切り分けておられました。
「マグロの解体ショー」は、ただのショーではなく、全部のマグロに対して行われているんだ…ということを、恥ずかしながら初めて知りました。
(厳密に言えば、違うかもしれませんが…)
そしてもう一つ、今回はそういった現場を実際に見ることはありませんでしたが、人の口に入るために、「失われている生命」があるということも忘れてはならないと、改めて感じる機会ともなりました。
また、全体を通して感じたことは、もっとそれぞれの方と活発にコミュニケーションを取っていきたい、ということです。
どこへ伺っても、私たちの質問に対して丁寧に回答頂き、それぞれの分野に対する興味がとても強くなりました。
私たちが扱っている商品について、より多くの情報を得ることで、お客様へご提供する際にもよりその商品を楽しんでいただけるお手伝いが出来ると思います。
せっかく、それぞれの分野に長けている方とコミュニケーションをとる手段があるのなら、これからもこまめに連絡をとり、より深い知識を身に着けていきたいと思いました。
以下は、スタッフによる各店舗ごとのショートレポートです。
■イタショクさん担当:スタッフ(た)
今回、メソンにイタリアワインを入れて頂いている、京都のイタショク様にスタッフで行かせて頂きました。
興味深いお話が聞けて、とても有意義な楽しい時間を過ごすことができました。
今月の25日からメニューが変わるにあたって、ペアリングのお話。
どうやってお料理に合わせるかというコツの一つとして、ワインを調味料として考えるという方法を教えて頂きました!
よりワインを知る為のコツや、ワインのルーツ、ヴィンテージのものも見せて頂き、さらにワインに興味を持つことができました。
■大寅さん担当:シェフ石塚
朝5時、滋賀県を発ちメソンのスタッフで冬の寒さ漂う京都魚市場の見学を楽しんで来ました。
新鮮な魚介類が溢れ、活気のある市場に早朝から刺激を受け、次の新たな料理メニューのアイデア検討中です。
海の幸とイタリアンの融合、楽しみが一杯です。
■CAVE de EBINAさん担当:オーナーふうか
フランスワインをご提供していただいているのは、御所の南にある「CAVE de EBINA」さんです。
一日のスケジュールの都合上、開店前のお時間に伺ったのですが、快く対応いただき、お店の中を見学することが出来ました。
コンパクトな空間の中に、ワインが所狭しと並べられ、ワイン好きにはとても魅力的な店内です。
京都の老舗の旅館にも卸しておられる海老名さんですが、一般の方のご利用も可能です。
お店に立ち寄るときっと気さくに相談に乗っていただけると思います!
■銀閣寺大西さん担当:スタッフ(な)
お肉の仕入れ先、銀閣寺の大西さんへ見学に行ってきました。
社長さんが自ら目利きし、月間100頭もの牛を購入。
そのあと、加工場にて解体。
とても大きな塊肉(その時に見たのは300㌔の塊がいくつもぶら下がってました!)が、
職人さんの手作業により、部位ごとに切り分けられていきます。
また、骨を取り除く作業は、慎重な作業で黙々と作業を進めている職人さんに見入ってしまいました。
部位ごとに分けられたあとは、真空にして、お店などに届けられます。
ミンチやこま切れの製造過程は、なんとなく想像できますが、さらに裏の裏の加工場、解体作業を見学できたのは、とても良い体験になりました。
創業当時より、安心・安全・良質なお肉をお客様にお届けするべく、日本だけではなく、海外へも幅広く展開されています。
2023.12.21
前回のブログの続き?にはなりますが、最近思いを形にすることの大切を感じたこと、2つ目は義祖母の米寿のお祝いです。
今回、たまたま都合がつけられたので、夫のおばあちゃんの米寿のお祝いに参加させていただく機会がありました。
義理の祖母を中心に、その子供たち、孫世代、ひ孫世代まで、総勢11人が集まってのお祝いでした。
それぞれ独立して遠方に住んでいるので、個々に実家に帰ることはあっても、みんなが一度に集まることはなかなかありません。写真が趣味のおばあちゃんが、嬉しそうに家族の写真を撮ってまわっていたのが印象的で、良い日だったなとしばらく余韻に浸ったほどでした。
今回は長女にあたる義理の叔母が中心となって企画してくれたのですが、「お母さんの米寿をみんなでお祝いしたい」という思いを行動に移し、改まった機会を設けるということの大切さを感じました。
きっと私たちの日常には、大なり小なり改めて思いを伝えるチャンスはあるのだと思います。
これからの時期だと、クリスマスやお正月、バレンタインなど…理由は後付けでも良いのかもしれません(笑)
言い換えれば、そんな機会は意識しないといつまでも来ないのです。
「今がチャンス!」と思ったとき、その機会を逃さずに身近な人への思いを形にしてみる。
人生の中で、そんなことがけっこう大切なのではないかなと感じます。
メソンには「記念日お祝いプラン」があります。
このプランで、特別な日をお祝いしていただく、というだけでも素敵なのですが、私たちはさらに一歩、お節介として、「お相手の方へメッセージを書きませんか?」とお声がけしています。
「思い」を表現する方法は様々ありますが、「言葉」で表現することがやはり一番伝わると思っているからです。さらに、代筆ではなく、お客様ご自身で書かれた文字である、ということが、さらにその価値を高めると思います。
普段なかなか形にしない「思い」を、文字にして伝えてみてください。きっとそのカードは相手にとっての宝物になると思います。
米寿のお祝いのお花は、当館でのオーダーもお願いしている、mihoさんに依頼しました。
いつも素敵なお花をご用意いただいています。
この投稿をInstagramで見る
記念日お祝いプランで予約する。
2023.12.16
最近、思いを形にすることって良いことだなーと思うことが2度ありました。
1つは、「口コミ」を意識するようになってからです。メソンをご利用頂いたお客様から口コミを頂くと、もちろん嬉しいし、「こんなところを喜んで頂いたのだな」と新たな発見をすることも多いのです。
そこで、何かのお店に伺ったときやサービスを受けた時に、私もお礼を伝える気持ちで口コミを投稿するようにしてみました。
そうすると、お店の方からもお返事を頂き、コミュニケーションを取ることで、ただの「お店の人」と「お客さん」という関係から、一歩だけ近づいたような気持ちになれたのです。
また、せっかくいいお店に出会えたら、他の人にも行ってもらって、お店が続いてほしいと思います。しかし、私が直接、「ここのお店よかったよ!」と伝えるだけでは限界があります。その一方でオンライン上にある口コミは、これから利用を検討している不特定多数の人たちに見てもらえます。それってお互いにとってウィンウィンなのでは?と気が付きました。
「推しは推せるうちに推せ」とよく言いますが、皆さんも「推せる」お店に出会えたら(それがメソンだと嬉しいですが)、短くても「口コミ」を投稿してみてはいかがでしょうか?
その②につづきます…
「どこに口コミを投稿していいのかわからない」という方へ
(わたしもつい先日までそうでした。)
何かの予約サイトを使われたのなら、そこに投稿をすることもできますが、
実店舗があるお店なら、グーグルマップへの投稿が出来ます。
ちなみにメソンの口コミのリンクはこちらです。
よろしくお願いします!笑
2023.11.30
ウイーンで暮らした1年半で、僕の体重は10キロ減った。
「日本のご飯でないと受け付けない」と、強く感じていたわけではない。
また、ダイエットしなくちゃとも思っていたわけではない。
当時を振り返ると、少しずつダメージが蓄積した結果なのかもしれないと思うようになっていた。
どうも要因はこのあたりにありそうだ。
①水が違う
②食材が違う
③大皿料理を作らなくなる
④物価が高い
⑤結果として食事量が減る
⑥よく歩く
①水が違う
移住時の荷物に、日本のスーパーマーケットで売られているカレールーを持参した。日本では常用していたものだが、それを使ってカレーライスを作るのだが味が全く違う。おいしくないのだ。
お茶、出汁なども、やはり味がずれている。
「味覚は大雑把」を自認しているのだが、どれもおいしいと思えない。
②食材が違う
野菜・肉・魚、多くは日本で売られているものとは少しずつ違う。
一番閉口したのはキャベツ。どれだけ煮ても焼いても、筋っぽさが抜けない。お好み焼きではおなじみの食材だが、何回目かには白菜に切り替えた。
もちろん安くて同じような味・触感のものはある。カリフラワー、インゲン類は多用した。
肉は薄切りはなく、ほとんどが赤み肉でそれがほぼ塊で売られている。メニューが思いつきにくいのと、どの肉も多少動物臭がある。
オーストリアは海がない内陸国なので、普通のスーパーに鮮魚はほぼない。大型スーパーや市場にはあるのだが、鮮魚はかなり高いし、それを生かす腕がない。
③大皿料理を作らなくなる
そんな中で日々自炊をしていると、メインの肉あるいは魚に付け合わせのワンプレートという洋風メニューが定着してきた。つまり、一人分の食事を夫婦分2皿だけ作るということになってきたのだ。
日本にいた頃は娘がいたので、数種類のおかずを大皿でというスタイル。したがって、個人の分量は「満腹になったらおしまい」という判断にゆだねられていた。
④物価が高い
オーストリアの人口は、大阪府民とほぼ同数。とても小さな国だが、一人当たりGDPは、日本よりはるか上にあり、ヨーロッパの中でもかなり豊かな国に位置する。ここで住んでいると、日本の収入も物価も安いことが、日本の活力を奪っているのがよくわかる。
そんな中でウイーンのスーパーマーケットの価格もレストランも、そんな日本人の感覚すると高い。今の異常なほどの円安を勘案すると、物価全般に、日本の2倍といっても過言ではないのではないか。それほどオーストリアの収入は日本に比べて高いのだ。
⑤結果として食事量が減る
結果としてウイーンでの食事の分量は、減少傾向にあったのだと思う。つまり年齢にふさわしい量になっていたのだと思う。
⑥よく歩く
ヨーロッパの車の標準は、左ハンドル、右側通行。日本の事情の真逆。だから、最初から自家用車を購入することは想定していなかった。
ウイーン市内は、地下鉄・トラム・バスがとてもよく整備されている。最も安い30日パスを購入すると、1日0.6ユーロ(約100円)で乗り放題になる。日々の暮らしはこれで十分。
ドアからドアまで車で移動する田舎よりも、公共交通機関中心の都会の暮らしは歩数が断然多くなる。私たちには通勤・買い物などが、適切な運動になったのだろう。
日本に戻って、半年で体重は移住前に戻った。原因は単純で、食事も運動も移住前に戻ったということだ。60歳を前にしてウイーンで暮らし始めたのだが、長年蓄積された味覚が1年半では覆せなかったということなのだろう。
オーストリアへの移住には、ポイント制の申請資格が必要だった。語学力や職能・職歴などでポイントが加算されるのだが、年齢もその対象だった。若ければ若いほどそのポイントは高い。申請時の私の年齢加算はゼロだった。
その判断は、ある意味正解なのかもしれない。