Loading...

ご予約

Story | 【公式】オーベルジュメソン|滋賀・何もしない贅沢を味わう籠れる宿 - Part 2

Story

滞在中の楽しみ方を、
周辺のスポットや季節のトピックを
交えてご紹介しています。

今週のおすすめ食材は?

2023.11.04

   

シェフは、いつも美味しい食材を探し続けています。

 

それなのに、せっかく見つけ出した食材のことを、
私たちスタッフがあまり知らないまま、お客様にご提供していてはもったいないと思い、

シェフが仕入れた食材について、週に1回、ミーティングを行うことにしてみました。

 

こちらでも随時、食材の情報はシェアしていく予定ですので、
お楽しみに!

 

こちらは、地元産のお野菜がぎゅっとつまった、付け合わせ。

通常のカブより、みずみずしくジューシーなモモカブ(右下のピンクのお野菜)、

今が旬の甘くて美味しい安納芋(奥の真ん中)など、

いつも5、6種類の野菜が使われています。

 

皮をむいてローストした、黄色人参、紫人参。

 

シェフの同級生でもある、ひら自然菜園の加地さんから

「よかったら試して~」と入れてもらった、ハヤトウリ。

シャキシャキとした食感をどう生かすか、模索中とのことです。

私たちの仕事は何か?

2023.10.14

オーベルジュメソンは創業21年を超える。

これまで、いつも「私たちの仕事はなんだろう?」と考え続けてきた。

「オーベルジュ」は、「主に郊外や地方にある宿泊設備を備えたレストランである」(Wikipedia)。

確かにそうなのだが、どうもしっくりこない。

だから考え続ける。

しかし「あぁ、こういうことだったんだ」と、思い知らされる時がある。

 

とある日に「客室ノート」に記されていた。


癌で闘病中の夫と訪れました。

4月に大きな手術をして、今は抗がん剤で治療中です。

辛い日々の中で、こんなに素晴らしい時間を与えられたことに感謝です。

聞こえるのは、風の音、虫の声、鳥のさえずり…穏やかな優しい人達。

美しい器に盛られたこの上なくおいしいお料理。

澄んだ空気…

これからもずっと、できるだけ長く二人で生きていきたい、と

改めて思わされる時でした。

苦しくても頑張っている夫に感謝とエール!

幸せな時間、ありがとう。

スタッフの皆様、ありがとうございました。


客室ノートを読んで、私たちはゲストがどんな思いやタイミングでお越しになるのかを知る。

そして、ふさわしい仕事ができていたのかどうか、振り返る。

メソンで毎日仕事をしている私たちにとっては、「メソンでの毎日」は日常。

だが、客室ノートを通して、改めて私たちは思い知らされる。

私たちの仕事は何かを。

連泊のススメ─本と温泉と景観と。

2023.10.03

家に籠っているのが好きなので、あんまり旅行に出かけない。
観光にもあまり興味がない。
しかし、たまに出かけるとすればふだん山麓に住んでいるからか、海沿いが多い。

 

自宅から車で2時間程度の範囲内だと、三重県の志摩が好きだ。
大海原だと景色に変化はないが、志摩は地形が変化に富み、小さな島も多く、複雑な景観。
鳥羽から志摩にかけては温泉もある。

 

ある日、本屋さんにでかけ6冊の本を買ってきた。
その翌日が志摩へ出発する日になったので、6冊をもって出発した。
(国内旅行はほとんどこんな感じで、いきなり予定が決まるのだ)

 

予約したホテルは、数年前に泊まったことがある。
「食事はダメだが、いごこちよくて客室からの眺めが抜群!」という印象があった。温泉もある。
出発日前日からの流れで「今回は本を読む旅」と決めていたので2連泊で、目的遂行にふさわしいホテル選びに徹した。

 

私たちにとってこの客室が「読書の旅」に適している理由①は、大きなソファがあること。
理由②海へ面した客室の幅も天地もほぼ羽目ごろしガラスであること。眺めを遮るものがない。つまりベッドで本を読んでいても、海が見える。
また、一定の制約はあるがドリンク代は宿泊料金に込みなので、好きな時にビールが飲め(理由③)、客室にはウォーターサーバーがあるので、水分補給もいつでもできる。こうした条件をそろえようとすると宿泊料金が高くなりがちだが、このホテルは「料金も私にとって心地よい」が理由④。

 

出発日のお昼に伊勢で牡蠣料理屋さんに寄った後、ホテルのチェックインから2日後のチェックアウトまで、ホテルから外出しなかった。ワイヤレスのスピーカーも持ち込んで、読書、食事、温泉。これを繰り返す。私たちにとっては日常ではない景観とともに過ごしただけなのだ。

 

その人、あるいはその時によって旅に望むものは違う。ホテルにもそれぞれ特徴があり、それぞれルールも定まっている。見極めるのはそれほど容易ではないが、予約者が自らマッチングさせるほかない。その地域を味わうことに比重をおくのか、ホテルでの時間を大切にしたいのか…。
それがミスマッチすると、ホテルにクレームが寄せられたりする。
(私たちにはかなりつらいのです)

 

オーベルジュメソンは「ここで過ごすことに意味がある施設にしたい」と願ってつくってきた。客室にはソファ、ブルーレイ・CDプレーヤー、コーヒーメーカー。そしてライブラリーもある。「籠る連泊」というスタイルのためのホテル選びの上で、メソンはかなりおすすめだと思う。(掲載している写真は2枚とも「比良別邸」。温泉はありませんが…)

公式サイトからの予約だと、2泊目以降はお一人1,100円引きです。

 

ちなみに、旅先で読んだ本はこの4冊。

 

『パリのすてきなおじさん』 金井真紀 柏書房
『なるほどの対話』 河合隼雄+吉本ばなな NHK出版
『内田樹の生存戦略』 内田樹 自由国民社
『魔法のコンパス 道なき道の歩き方』 西野亮廣 主婦と生活社

 

 

帰宅した途端、本を読まなくなってしまっていますが(笑)。

秋のメニューのご紹介

2023.10.02

秋のメニューのご紹介

 

皆様、こんにちは

季節もいよいよ秋になりつつある中、
オーベルジュメソンでは秋の味覚、旬の食材をもちいた新しいコースに変更致しました。

今回はSeasonal コースの中から抜粋してこだわりポイントやお料理のご紹介をさせて頂きます。

 

前菜

 

戻り鰹のインサラータ ソイジンジャーソース

まず1品目は、今が食べ頃の戻り鰹の皮目を香ばしく炙ったカルパッチョをご用意しております。

鰹の旬は主に2度あり、4〜5月に獲れるものは初鰹、8月〜9月に獲れるものは戻り鰹と言われております。

戻り鰹は、産卵に向けてたっぷりと餌を食べた後なので、初鰹よりもよく肥えており、脂の乗った今がまさに旬の食材です。

生姜や香味野菜を使った香り豊かなソースと共にお楽しみください。

 

パスタ

猪ラグー 牛蒡 パッパルデッレ

前菜から温前菜を挟んで3品目は、地元滋賀県で採れた猪を使ったパスタです。

ソースは、猟師さんから直接仕入れた猪のバラ肉を、赤ワインと鶏のブロード、ソフリット(主に玉葱、人参、セロリを細かく切って炒めたもの)と共に肉質が柔らかくなるまで4時間かけてじっくりと煮込んだものです。

パスタは、ボリューム感のあるソースに負けないよう、リボンのように幅の広いパッパルデッレを合わせました。トスカーナ地方の伝統的なパスタで、野うさぎや鴨などの煮込みのソースや、脂肪分の多いクリームソースなどと合わせてよく食べられています。

ソフリットには、意外な組み合わせである牛蒡を加えて、土の香りと猪の旨みたっぷりなパスタに仕上げおります。

 

お魚料理

鮮魚のサルティンボッカ

魚料理は、その日厳選した旬の鮮魚に香草のセージとイタリア産プロシュートハムを纏わせて「サルティンボッカ」をイメージした1皿です。

サルティンボッカとは、元々「口に飛び込む」という意味で、すぐに出来て美味しいというところからその名が付けられました。

糖度9度以上のフルーツトマトを使い、軽いトマトクリームソースと共にご用意しております。

この他にも以前ご紹介させて頂いた近江牛のメイン料理など全6品のコースとなっております。

是非、一度秋のコースをご堪能しにいらして下さい。

 

 

⬛Seasonalコース 全6皿

前菜
・戻り鰹のインサラータ ソイジンジャーソース

温前菜
・名残鱧のフリット 紫蘇のジェノベーゼソース

パスタ
・猪ラグー 牛蒡 パッパルデッレ


・鮮魚のサルティンボッカ

メイン
・近江牛サーロインのグリル
 トリュフとマルサラのソース 
 地元野菜のオーブン焼き
または
・鹿肉のロースト アドベリーソース

デザート
・本日のデザート

ブレッド
・フォカッチャ

 

このメニューで予約する:「Seasonalフルコース」プラン

※内容は変更になる可能性があります。

 

⬛The Mesonコース 全7皿

アミューズ
・旬のフルーツとブラータチーズの
 カプレーゼスタイル

前菜
・金目鯛と紅ズワイ蟹のクルード
 ハーブの菜園サラダ

パスタ
・猪のラグー 牛蒡 パッパルデッレ


・オマール海老と近江野菜のカルトッチョ

ソルベ
・本日のソルベ

メイン
・近江牛サーロインのグリル
 トリュフとマルサラのソース
 地元野菜のオーブン焼き
または
・鹿肉のロースト アドベリーソース

デザート
・本日のデザート

ブレッド
・フォカッチャ

 

このメニューで予約する:「TheMesonフルコース」プラン

※内容は変更になる可能性があります。

夏のメニューのご紹介

2023.07.25

皆さん、こんにちは。

7月に入り夏の季節がやって来ました。

オーベルジュメソンでは、夏らしさを感じられる旨みたっぷりの魚介やみずみずしい地元野菜をふんだんに使用したコース料理をご提供いたします。特にハーブやお野菜にはこだわり、香りや風味が際立つ厳選した旬の食材を取り寄せています。

今回はThe mesonコースから抜粋したこだわりポイントをご紹介させて頂きます。

 

まずアミューズには、爽やかな甘みがあり、大きな粒でジューシーな特徴を持つゴールドラッシュという品種のとうもろこしを使用。
余計な糖度を加える事なく100%とうもろこし本来の甘みを引き出しムース仕立てにし、生雲丹とコンソメのジュレをあしらった、涼やかな一品に仕上げました。

さらにヤングコーンのフリット、イタリア産プロシュート、羊のチーズペコリーノチーズと共にお楽しみ頂ける一品となっております。

 

続いては、イサキと夏野菜のズッキーニを合わせたパスタです。

イサキは、夏に脂が乗って旬を迎えることから、「麦わらイサキ」とも呼ばれます。
皮目を香ばしくソテーしたイサキと、旨みを凝縮したセミドライトマトとアサリの出汁を使い、レモンオイルでさっぱりと仕上げました。
ズッキーニは食感と野菜本来の水々しさを活かす為に極薄にスライスした生の状態でご用意しております。

 

最後に、メイン料理は滋賀県が誇るブランド牛・近江牛サーロインをこだわりの火入れでミディアムレアに仕上げています。

ひら自然農園の無農薬野菜をオリーブオイルと塩でシンプルに味付けした付け合わせと熟成黒ニンニクと粒マスタードを合わせた旨みたっぷりのソースを合わせました。

 

このほかにも旬の厳選食材をふんだんに使ったお料理全7品のコースとなっております。

是非、夏のメニューを堪能しにいらしてください。

 

 

「Seosonal」コース 全5品

 

前菜
・湖魚のカルピオーネ
・ミートパテと近江野菜の
ピクルス
・完熟トマトとブラータチーズ
のカプレーゼ

 

パスタ
・イサキとズッキーニ イカ墨の 
 タリオリーニ

 


・本日鮮魚と帆立のポワレ
 地元野菜のカポナータ

 

メイン
・近江牛サーロインのグリル
 粒マスタードソース
 地元野菜のオーブン焼き  

or鹿肉のロースト アドベリーソース

 

デザート
・本日のデザート

 

ブレッド
・フォカッチャ

 

「The Meson」コース 全7品

 

アミューズ
・ゴールドラッシュ 生雲丹
 コンソメのジュレ

・ヤングコーンのフリット
プロシュートとペコリーノチーズ

 

前菜
・鮪のクルード オレンジとペペロナータ

・完熟トマトとブラータチーズ
 のカプレーゼ

 

パスタ
イサキとズッキーニ イカ墨のタリオリーニ

 


・甘鯛の鱗揚げ オマール海老のズッパ

 

ソルベ
・本日のソルベ

 

メイン
・近江牛ロースのグリル
 粒マスタードソース
 地元野菜のオーブン焼き

or鹿肉のロースト アドベリーソース

 

デザート
・本日のデザート

 

ブレッド
・フォカッチャ

ええかげん論

2023.07.21

「コロナ、政治、気候…不安は尽きねどもまずは日常を整える。その智恵がここに。正解は、いつも同じではない。けれど、自分のコンディションを整え、「今・ここ」を感じていれば、おのずと「ある一点」がわかるようになる。料理から、そして保守や仏教の思想から、それぞれに「ええかげん」を探求してきた二人による、自立して豊かに生きるための「ええかげん」論。」

(ミシマ社「本の詳細」より)


料理評論家の土井善晴さんと、思想家の中島岳志さんによる対談形式の本です。

テレビに出演されていた時の、朗らかな笑顔と関西弁が印象的だった、土井善晴さん。

どんなことを考えながらお料理をされるのだろうということが気になって手に取ってみました。

 

本の中で目に留まったのは、こんな言葉でした。

「料理する人は、日頃忙しい、学校や会社に行ってはる人たちに、「春になったよ」って知らせてあげられるということですね。」

 

私はメソンの中で「料理をする人」ではないけれど、「新しい季節の訪れを感じてもらう」ということは、

お客様に対するおもてなしの一つなのではないかなと思いました。

それは、都会にあるホテルよりも、田舎にあるオーベルジュの方がきっと得意な分野だと思います。

 

例えば今、メソン周辺をお散歩していると、だんだん日が長くなっていく中で、カエルの大合唱が鳴り響き、梅雨がそろそろ終わるのかなー?と思わせてくれます。

私たちが日常で感じている季節を、お客様にも感じていただくには、どんな事が出来るのか、そんな想いを大切にしながら、暑い夏を迎えたいと思います。

 

(今回の写真は季節感が出るよう、屋外で撮ってみました。

私は写真を撮ることが好きなので、まずは写真から、皆さんに季節を感じてもらえたら、と思います。)

はじめまして

2023.06.22

この度オーベルジュメソンの今年5月から、料理長に就任いたしました石塚卓郎です。
私の故郷でもある比良山麓のこの地で、新たに料理を作る事となりました。

私は調理師学校を卒業後、京都では京野菜を中心に和とイタリアンを融合したお料理、名古屋では400年の歴史のある料亭の建物を活かして東海地方の代表的な食材の松坂牛・飛騨牛や伊勢湾の新鮮な海鮮を用いたモダンイタリアン、福岡では海の見えるリゾートホテルで地中海料理またはメキシカンなど、15年に渡り様々な経験を積んで参りました

地元を離れて仕事してきた間、日本各地の農家さん、生産者様の下に足を運ぶ機会が多くありました。
それぞれ地域の素晴らしい食材を見つけることを続けてきた中で、この経験を生まれ育った滋賀の地で生かし、表現してみたいと強く思うようになっていきます。そしてオーベルジュメソンと出会います。

比良山脈からなる自然の偉大さやその恵みによって生まれる食材、琵琶湖の豊富なミネラルによって旨みを増した川魚、昔から馴染みのある同級生が作るオーガニック野菜など素晴らしい食材…。
この地の新たな価値に気づきがある毎日です。

これからも自ら生産者様の下に直接出向きながら、皆様にオーベルジュメソンで使っている食材や滋賀県の魅力的なスポット、これまでの僕の経歴などをご紹介していけたらと思います。

オーベルジュメソンで今まで大事にして参りました滋賀県の食材と温かいおもてなしに加え、全国各地の旬の食材をふんだんに使いながらイタリアンの調理法を用いてより美味しい料理をお届けし、一層ご満足して頂けるお店を目指して精進して参ります。

 

・・・

現在、一休.com限定で、全国旅行支援が再開しております。
詳しくは一つ前の投稿をご覧ください。

 

https://www.meson-box.com/archives/1788

<第6回>ながらくご無沙汰をしておりました。

2022.01.19

ながらくご無沙汰をしておりました。

『一緒に学ぶ ワインの愉しさ』を

この度、不定期ながら再開させていただくことになりました。

どうぞよろしくお願いします♪

しばらくはオーストリアのワインについてご紹介させていただくつもりでいます。 

兼ねてより興味がありましたワイナリーを、日本にオーストリアのガブリエル グラスをご紹介された清水 博之さんにお誘いいただき訪ねる機会に恵まれました。

その目的地であるWINZER FAMILIE GRGOR  SCHUPはオーストリアの首都ウィーンより南へ車で約30分、電車で行くと1時間ほどのところにありました。

まずはぶどう畑を案内していただきました。

訪問したのが11月末とあって、葡萄の木はほぼ裸ん坊でしたが、古代2,000年前のローマ時代より存在した広大なぶどう畑について語ってくれた6代目のGregor

彼は瞳をきらきらさせながら案内してくれました。

弱冠26歳の彼は、10年先にこの地にこれからの作り手や若い人たちの為のワインスクールを作りたいのだとか。

今年コロナが落ち着けば、日本にも市場を求めて行く予定だと言っていました。

若いながら次の担い手として、しっかりとしたビジョンを持つ彼に私は感服いたしました♬

日照時間や気温、場所柄に恵まれたこの土地では、シャルドネ、ピノ ノワール、カベルネ ソーヴィニョン、シラー、そしてオーストリア固有品種であるロードギップラー、ゲルバー ムスカテラなどが家族の手を中心として栽培されています。

 

 

貯蔵庫に移動してタンクや樽の管理などを見せていただき、キリッと冷えたRoseccoという弱発泡性のワインを試飲させていただきました。

もう、この子のお持ち帰りは心の中で即決定‼︎ 

このワインはスクリューキャップなのですが、内側に特殊な加工が施されていてギュッと締めると数日は泡がもつようになっているのだとか。

ワインの作られる工程などをドイツ語からわかりやすく通訳してくださるのは、今回お誘いいただいたウィーン在住の清水さんの奥様であるルイーゼさん。

このお二人、大好きです!

そして、皆さんに是非、是非ご紹介したいのがホイリゲなるもの♬

これは、また次回に改めてじっくりご紹介させてくださいね!

それでは皆さま、今年もよろしくお願いします。

私は、明るい春がもうそこまでやって来ているように思えてなりません〜♪

 

2021秋?ウイーン移住への記録 第30回

2021.08.26

オーベルジュメソンの経営を、
まったくの素人から夫婦で始めて19年が経ちます。
そんな僕たち夫婦が2021年夏、
ウイーンへ移住し、新たな仕事をはじめます。
この連載は、移住までの顛末を記録していきます。
「今の暮らしを変えたい!」なんていう希望をお持ちの方々に、
なにかのお役に立てればとリアルタイムに書いていきます。

 

ちなみに移住までは、夫婦ともメソンで仕事をしております。
その後のオーベルジュメソンの経営は、わたしたちの長女が引き継ぎます。
(このブログはあくまで夫の観点から書いていきます。
妻の観点は直接お聞きください・笑)

──────────────────────────────

 

前回のブログから3か月経ちました。

まだ、日本におります。

日本にいるってことは、事態は思うようにいかない状況で動いているっていうことです。

(概略のみ記載します)

 

前回のブログで書いたように、オーストリア政府当局から、

申請書類に追加して「こういう書類を提出してください」という要請を受けて、追加書類を提出。

申請結果は8週間以内、という規定なので、7月中には回答があるだろうと想像していました。

 

回答期限を間近にしたある日、僕の雇用を決定しているウイーンの会社へ、

オーストリアの雇用・労働を担当する部門から、書類が届いていると連絡があります。

 

内容を確認してもらうと、「6月9日に事情を聞くために呼び出したが、なんの返答もなかった。申請者の職業能力(職歴)をゼロと評価したので、申請に必要なポイントに足りない。したがって今回の申請は却下する」。

簡単にいえば、そんなことになります。

 

「?」

 

僕自身、代理人、会社。確認しましたが、だれも呼び出しを受け取っていません。

この結論に対して、「異議申し立て」が認められています。

代理人の方が、数日で「異議申し立て」を準備して、メールと郵送で当局へ。

10週間以内(9月末)に、それに対する審議が行われ、結論がでます。

 

このやり取りの中で、当局の担当者とメールアドレスが、わかりました。

それまでは、直接窓口に行って担当者とドイツ語あるいは英語で、意見表明をするしかないのだと思っていましたが、僕自身と会社側の意見表明がメールで直接できるチャンスができたわけです。

 

日本語で僕なりの意見を表明した文章を作り、ドイツ語訳していただいて、直接当局にメールを今日送りました。

 

以下は、ほぼドイツ語の全文です。

興味がおありでしたら、翻訳してみてください。

──────────────────────────────

Sehr geehrte Frau Suzanna 〇〇,sehr geehrter Herr Christian 〇〇,geehrte Frau Ingrid 〇〇,

Mein Name ist Hiroyuki 〇〇.
Ich bin der Antragsteller.

1.)
Wissen Sie wie groß die Einwohnerzahl Japans ist?
Sie beträgt ca. 120 Millionen.
 
Was die Einwohnerzahl betrifft ist Deutschland das größte Land Europas mit seinen 82 Millionen.
Die Einwohnerzahl Großbritanniens beträgt 66 Millionen,
Frankreich 65 Millionen, Italien 59 Millionen.
 
Und Österreich hat 8,7 Millionen Einwohner.
Ich möchte hiermit nicht sagen, dass man Länder nach der Größe der Einwohnerzahl beurteilen soll.
 
In einem so dicht besiedelten, von der Einwohnerzahl aus gesehen, großen Land, Japan, existieren über 50.000 Unterkünfte.
Die Unterkunft „Auberge Meson“, die ich seit der Gründung betrieben habe, und sie mit Sorgfalt „wachsen“ ließ, wurde kontinuierlich
in den vergangenen 6 Jahren auf TripAdviser, einer der weltgrößten Touristikwebsite als eine unter den fünfzehn hervorragenden Unterkünfte Japans ausgezeichnet.
https://www.meson-box.com/
(Ich bitte Sie, die Einzelheiten aus dem beigefügten „Work Experience“  zu entnehmen)
 
„Auberge Meson“ ist keine große Unterkunft. Die Mitarbeiterzahl beträgt insgesamt 10 Personen. Ich habe besonders großen Wert auf gute Betreuung unserer Gäste,
Verkauf von Waren, Reinigung, Gewinnung von Kunden aus der ganzen Welt, Markenmarketing und alles was für Unternehmensführung und Betrieb wichtig ist zum Erfolg geführt und die vorher genannte Leistung und Ergebnis hervorgebracht.
Ich habe auch eine Galerie, in der ausländische Gäste die Möglichkeit haben, mit der japanischen Kultur und Handwerkskunst in Berührung zu kommen.
 
In dieser Zeit der weltweiten Ausbreitung der Covid-19 Pandemie hat Auberge Meson ihre Beliebtheit bei den Gästen bewahren können. Die Zimmer sind fast immer ausgebucht.
 
Ich bin davon überzeugt, dass ich aus den genannten Gründen den Erwartungen der Firma REPLICART GmbH, die eine Person mit breitgefächerten Fähigkeiten sucht, entsprochen habe. Daher hat die Firma die Entscheidung getroffen, mich einzustellen. Es zeugt davon, dass sie in Österreich keine Person gefunden hat, die meine Fähigkeiten übersteigt.
Insofern ist es für mich unverständlich, weshalb ich für „Ausbildungsadäquate Berufserfahrung“ mit 0 Punkten beurteilt worden bin.
Auch ist es mir unklar, weshalb man versucht, die wertvolle Beschäftigungsmöglichkeit der Firma REPLICART GmbH, die mir angeboten wurde,zu verhindern.
 
Ich bin 57 Jahre alt.
Ich bin fest entschlossen, mit all meinen Erfahrungen, die ich bislang gesammelt habe, für den Tourismus und die Kultur Österreichs beizutragen.
Ich werde noch lange weiterarbeiten.
Ich werde auch viel verdienen und redlich Steuern zahlen.
Ich habe überhaupt nicht vor, auf Kosten der österreichischen Regierung zu leben.
 
Ich bin davon überzeugt, dass ich für Österreich nutzbringend sein werde.
 
Daher ersuche ich Sie von Herzen, positive Entscheidung für meinen Antrag auf Aufenthaltserlaubnis in Österreich zu fällen.
 
2.)
Ein Grund für den negativen Beschluss nannten Sie den Punkt:
 
„Sie wurden mittels Parteiengehör vom 09.06. 2021 über den Sachverhalt informiert.
Es erfolgte keine Reaktion Ihrerseits. Es war daher spruchgemäß zu entscheiden.“
 
Jedoch erhielten weder ich noch meine Vertreterin noch die Firma REPLICART GmbH diese Information.
 
Wenn Sie für die neue Beurteilung meiner Person Fragen haben, ersuche ich Sie, mir diese zu stellen und an diese E-Mail- Adresse zu schicken. Ich bin bereit, Ihnen meine Antwort sofort zukommen zu lassen.
 
Bitte lassen Sie mich alle unklaren Punkte wissen, damit ich sie bereinigen kann.
 
Da Sie mir keine Bewilligung auf Erteilung der Aufenthaltserlaubnis geben bin ich jetzt noch in Japan. Bitte haben Sie Verständnis dafür, dass es für mich schwer ist, kurzfristig zu einem bestimmten Zeitpunkt in einem Amt in Wien persönlich vorzusprechen.
 
 
Sobald Sie mir die Erlaubnis auf Aufenthalt in Österreich erteilen bin ich bereit, sofort nach Wien zu kommen.
 
Die Situation der Pandemie und die ansteigende Zahl der Infizierten in Japan erschwert uns die Reise ins Ausland. Zurzeit ist es zwar noch erlaubt, aus Japan kommend mit japanischem Reisepass für touristische Zwecke einzureisen, aber in absehbarer Zukunft werden möglicherweise Einreiseeinschränkungen erlassen, sodass nur jene mit gültiger Aufenthaltserlaubnis aus Japan einreisen dürfen.
 
In diesem Sinne ersuche ich Sie um Ihren baldigen positiven Beschluss auf die Erteilung der Aufenthaltserlaubnis.

Mit freundlichen Grüßen

Hiroyuki 〇〇

 

 

←第1回へ   →第30回へ

ホスピタリティには心がある

2021.08.16

 

「ホテル・リッツにみるホスピタリティ序論―ホスピタリティとサービスの関連について―」※という短い論文を読みました。

 

そこでは、「サービス」と「ホスピタリティ」の違いについて述べられています。

「サービス」は「サーバント=召使い」と同じ語源を持ち、一方、「ホスピタリティ」は「ホスト=主人」と同じ語源を持つそうです。

 

以下は本文の引用です。

 

”サービスの基本的な意味は、奴隷または召使としてマスターに仕えることであり、ホスピタリティの基本的な意味は、ホストとしてゲストを温かくもてなすことである。 言うまでもなく、温かくもてなすためには、温かいもてなしの心がなければいけない。 すなわち、ホスピタリティは心の状態を前提としているのである。”

 

より良いお宿を目指すために、勉強をさせてもらおうと、最近、少しグレードの高いホテルに泊まりました。そこで私は、「サービスに本質がない」という感想を持ちました。

これは、どれだけ質の高いサービスを提供していても、そこに「心」が存在していなければ、無意味になってしまう場合もあるということなのだと、この論文を読んで改めて感じました。

 

例えば、お客様にパンのお代わりについて、ご希望があればご提供するのがサービスです。

一方で、私たちは、食事の終盤や2回目のお代わりの際、最後のお料理までおいしく召し上がっていただくために、「次のお料理のボリュームを確認いただいてから、お伺いします。」と伝えることがあります。これはホスピタリティの一つなのかもしれないと感じました。

 

お客様の人数が変更になるというのはよくあることです。そのご連絡の中で、「息子が一緒に来られることになって」と伺うと、一緒に来られるご両親の気持ちを考えると私も嬉しくなりますし、「友人に急遽仕事が入って」と伺うと、一緒に来られなかったお客様と同じ気持ちで、私も残念に思います。

 

売り上げの増減を抜きにして、お客様が増えることや減ることに、喜びや悲しみを感じるのは、そこに心があり、私がホストとしてゲストをお迎えする姿勢を持つことができているからではないかと思いました。

 

今のお盆の時期のように、忙しい毎日が続くと、そんな「心」を忘れて、効率を重視してしまいそうになることがあります。しかしながら、「サービスはホスピタリティの中にある」

とこの論文では述べられています。つまり、ホスピタリティのないサービスは本来ありえないのです。

そのことを忘れず、日々お客様をお迎えしたいと思います。

 

 

 

※2001年、土 居 守「ホテル・リッツにみるホスピタリティ序論―ホスピタリティとサービスの関連について―」http://jslrs.jp/journal/pdf/45-1.pdf