変わり続けるのに「変わらない」と言われる理由
2026.03.26

先日参加した勉強会で、京都・洛北にある
山ばな平八茶屋の当主のお話を伺う機会がありました。
創業から400年以上続く老舗料亭です。
その中で、特に印象に残った言葉があります。
先代から引き継いだあと、多くのことを変えてきた。
けれどお客様からは、不思議と「変わらないね」と言っていただく、というお話でした。
言いたいことはなんとなく分かるけど、どこか腑に落ちない。
どうしてそうなるのだろう、と頭をぐるぐるさせながら帰路に着きました。
最近、ドラマ「義母と娘のブルース」を見た中で、麦田という人物が父からパン屋を受け継ぐ場面が出てきました。
父の代には人気があったのに、そのレシピ通りに作ったパンが何故か売れません。
そんな姿を見て、父から言われたのは、「このパンを美味いと思って作ってるか?」という一言でした。
麦田は、先代のパンのコピーではなく、「自分が世界一美味しいと思うパンを作る」という「スピリット」を引き継ぐことが大切なのだと気がつきます。
わたしは、先の老舗茶屋でも、先代から「スピリット」が大切に引き継がれているからこそ、変わっているのに「変わらない」と言われるのだと感じました。
そしてそれが脈々と伝えられているがゆえに、400年以上の老舗として続いているのだと思います。
メソンでも創業からさまざまなことが変わっています。
私たち自身も「何を大切にしている宿なのか」を見失わないようにしながら、これからも少しずつ変わり続けていきたいと思います。
そして、お客様にとっては「やっぱりメソンは変わらないね」と感じていただける場所であり続けられたら嬉しいです。

最後に、さいきん投稿いただいた口コミをご紹介します。
この数年、毎年Xmasシーズンに家族で訪れています。
チェックインして客室に入れば、まずディーン・ボーエンの印象的な絵画を見て、今年もまた来たと幸せな気持ちになります。
落ち着きがある館内で日常を忘れてゆったりと過ごし、美味しいお料理をいただき、静かな夜を楽しみます。
何も変わらない滞在の安心感がある中で、シェフが変わって最初に夏に訪れた時からのフレンチがイタリアンになり、
今年は朝食が和食になっていたり、オーベルジュとして大きな変更もありました。
朝食に関しては美味しくて楽しみにしていたスープがお味噌汁になったのは残念でしたが、いずれもとても美味しいものとなり考えられた良い変化です。
また来年も家族で伺えることを楽しみにしています。















