Tさんご夫妻



結婚式のお話を聞かせてくださいという依頼に、心よくお返事を頂いたもう一組のカップルは、打ち合わせの場所に、おふたり並んで、静かに立って既に到着されていた。
システムプログラムのお仕事のご主人とインターネット通販のお仕事の奥さん。職場で知り合って交際をし、ご結婚へ。ご主人様のご家族は親族が集まって食事会をするのを大切にしているご家族とのこと。奥さんは、ご家族皆さんが楽器演奏をされるという。清楚で落ち着いた素敵な雰囲気のおふたり。

おふたりの結婚式のイメージは、当初どんな感じに思っていましたか?



新郎:漠然と豪華なのは嫌やなと思ってました。


新婦:そうですね、私たちのカラーとして、豪華な結婚式会場は似合わないだろうな(笑)と。でもドレスは着ておきたいなあって思ってました。結構いろんな情報で、あれも、これもとあおられるのは好きじゃない。でも結構影響されるんですけど(笑)


ご家族の方は、、結婚式について何かご意見はありませんでしたか?


新郎:非常に仲のいい家族ですが、母親は特にプライベートには干渉しない方針で、自分たちで決めればいいんじゃないと。
新婦:うちもそうですね。結婚しますとの挨拶の時にも、彼のことはよくわかっているから改まっての挨拶なんかはいらないよって感じでしたので。

新郎:結婚式をやると決めてから、友人たちとかにいろいろと聞いてまわりました。彼女が浜松だったので、距離的にせっかく移動するだから観光もかねて京都あたりがいいのかなって。京都から滋賀でと探しました。僕は3人兄弟の3番目。兄弟みんな仲がいいので、兄からレストランウエディングならお前の雰囲気に合うのではないかと意見をもらったりしました。


新婦:そして、レストランとか下見に行ってとか、食事をしてみてとか結構現場取材してました。ホームページも見たりして。



その下見の一つにメソンがあったということですね。



新郎:ホームページでチェックしてみたら、まず木に囲まれた自然の多いところやなあ。そしてチャペルの写真が印象的で。僕たちはつき合っている頃から、自然の中とか美術館とかを巡るのが大好きで、動き回って遊ぶというよりは、ふたりでお互いに本を読んでいるとか、そんな時間の使い方をしていたので、自然の中はいいなと。


新婦:メソンさんのチャペルの写真を見て、あれ、宗教色のないスペースなんやって思いました。
自分たちらしくというか、私たちはキリスト教徒でもないので、いい感じだなと。


新郎:そこで、実際にメソンさんを下見しに伺いました。ホームページどうりの自然の森の中という建物に入ったときに、いいんじゃないかなと。


新婦:そう。雰囲気がよかったので、私たちらしいかもと。私は結婚パーティの食事は、大事な要素だと思っていたので、食事はどうだろうかと食事してみました。ごはんが美味しかったので、私の中では「即決!」
新郎:ここに決定!という感じで。そして、ちょっと結婚式についての話を聞いてみようとお話を伺ってみて、ちょっと驚きました。


新婦:そう。私たちは最初本当に受け身だったので、プランナーさんが、いろいろ式やパーティーのサンプルモデルを出して見せてくれると思ったら。



サンプルモデルを見せてくれると思ったら??



新郎:メソンさんが最初に言われた言葉に(笑)
新婦:最初に言われた言葉が、「さあ、どうしましょう」「何からお話しましょうか」と。


新郎:驚きを通り越しまして。想定外って。でも、しばらくして分かりました。あ、これ、自分たちの結婚式の事なんだから、ちゃんと自分たちで考えないといけないんだ!と


新婦:最初の帰りの車では、具体的プランを言ってくれないのねえとか戸惑いが残ってました。でも、何も話がなかったのではなくて、メソンさんの話のテーマが結婚式の捉え方とかたくさん話をして頂いたんです。単なる儀式なのではなく、意味があるものなんだし、自分たちにとっても意味のあるものが出来るかもしれないなと思うようになりました。戸惑いはありましたが、自分たちで考えるスイッチが次第に入っていきました。

そこから、どんどん当日のイメージが膨らみましたか?



新婦:いえ、全くというか、全然でした(笑)最初に思い浮かんだことは、これはやりたくないなという事が浮かんできた。父親との入場はいらない、ケーキカットはあまりやりたくない、っていう風に。


新郎:僕は、ホームパーティのような雰囲気が出来ればいいなと考えはじめてました。もともと僕は人を喜ばせることは大好きだったので、友人や家族が何をすると喜ぶかは、分かっていると思っていました。家族や友人たちを喜ばせたい。その喜んだ顔を見ることが嬉しい。でも最初は何をどう組み立てていけばいいのかと自問自答で。


新婦:自分たちの結婚式だからこそ、やりたくないことはしたくない。でも一般的なケーキカットとかをしなかったら、参列のみなさんは「?」と思うのではないかなとか、失礼があってはいけないなとか。、最初は整理できなかったところがあって。私の親族は高齢でもあり、距離も離れているので、私の親族について考えてあげれるのは、私しかいないということも考えて、頭が一杯になったり。



おふたりでかなりディスカッッションされたのですか?



新婦:最初お互いが整理できてなくて、次々に思い浮かぶことを言い合うものだから、ちょっとけんかもありましたが(笑)
新郎:そこで、話し合いは、メソンさんへの打ち合わせの一日だけにしようと。そのかわり集中してするようにしました。


新婦:毎日話し合うとけんかするから(笑)でも、本当にその一日は集中して考えましたよ。途中からは、メソンさんに、私たちの結婚式についてプレゼンをする感じになって。プレゼンだから、何もこちらから発言がないという訳にはいかない。言うべきこと考えようと。打ち合わせに向かう車の中で、何を聞かれるのかな?もしこう聞かれたら、こう答えようね、と想定問答もしたりして(笑)

新郎:今から振り返ると、そのお陰で色々と自分たちの事を考えることが出来た。用意されたことを用意されるようにしていく流れではなく、自分たちが考えて、参加者が喜んでくれることを考える。自分たちで司会をしたということも良かったし、式を人前式にして、お互いの気持ちを込めて手紙を読み合ったのも、よかった。式で自分たちの紹介を、それぞれのの母親がすることにしたのもよかったです。


新婦:ぶっちゃけ、私たち結婚式でなんで苦労してるんやろ?と笑いあったこともありましたが、思い浮かんでいる内容をタイムテーブルに当て込んだときに、ようやく流れが整理されてきました。

メソンからのアドバイスは、どんなものがあったのですか?



新郎:準備の途中で、メソンさんに「正直当日のイメージが湧きませんね」と言われたことは今も印象にあります。(笑)自分たちはイメージがあったのでふたりで、「大丈夫です!」と答えていましたが。アドバイスの角度が、プランを順に言ってくれるプランナーという感じではなくて、僕らがイメージしているものを、順番に一つ一つ具体的にまとめてくれるコーチのような感じでした。


新婦:そうですね。自分たちが式やパーティの内容をプレゼンして、メソンさんが軌道修正してくれるという感じ。例えば、このプログラムをやりますと私たちが言う。そしたらメソンさんが全体の流れを見て、このときは次にこの準備が必要だからという進行の流れがスムーズになるようなアドバイス。
あと、『ゲストの事を考えて、不満足度を解消してあげないと来てよかったとはならないよ』とかのひと言をもらって、私たちが見えてない部分を補強してくれるような感じでした。




式とパーティを終えてどんな感想ですか?



新郎:すべて出し切った感があって、全く悔いのないものになったねと。メソンという場所をお借りして自分たちでやったという感覚で。人前式での誓いの手紙では、自分たちの今後のことを考えたし、どういうものを誓い合うべきなのかと考えた。貴重な時間を体験できました。


新婦:自分たちが一番楽しんだし、本当に楽しかった!自分たちのホームパーティをして、来てくれたみんなも楽しんでくれている感じです。みんなの感想がメールで来たのですが、それぞれに色んなシーンを良かったって書いてくれていて。ふたりらしくて非常に良かったという感想をもらって、そのメールでまた感動して。準備期間では、自分たちが大切にしていきたいことや、これからどう生きていくのかを再確認できました。どんな感じのことが好きで、何が嫌いかというものもハッキリした。


新郎:あと食事。グリル形式は予想以上によかった。僕、ホタテ食べられなかったんですけど(笑)


新婦:食事も美味しかったって感想が多くて、よかったです。グリルでは私たちが、ゲストに取分けをしました。グリルを囲んでゲストの皆さんと話が弾んで本当に楽しかった。


新郎:僕たちは新婚旅行も自分たちがしたいこと、行きたいところってことで、自分たちで手配する旅行でした。かといって何でも自分たちで率先してガンガン作り上げるというほど積極的かと言われたら案外そうでもなくて。この機会に、自分たちらしいっていうことを作るという体験していったという感じです。


新婦:メソンさんとの打ち合わせの時に、結婚何周年ですとよく食事にお見えになりますよという話を聞きました。私たちも結婚何周年となったときに、ここで式とパーティをやったんだと後々まで来れるって素敵なことですよね。







おふたりの取材は予定の時間を超えて話が盛り上がった。おふたりとも、自分たちの結婚式の話をするのが一番嬉しいことと言っていた。そんな感想を持つことが出来る素敵な式とパーティを体験されたことが伝わる。


準備期間の話は、本当におふたりが結婚式とパーティに向き合って、文字通り作り上げたという印象。スムーズではなかったけれど、その都度考える機会を持てて、その体験がおふたりを作っている。今までの人生とこれからの人生を考える機会は、長い人生でもあまりない。


メソンの空間では、準備期間も含めて、いろいろな人生の時間が森の魔法にかかる。
それはおふたりだけではなく、ご両親やゲストの一人一人に。
そしてその魔法の時間の体験が、あとの人生にしっかりと足跡を残していく。
おふたりにいちどかかった「魔法」は、なかなか解かれない。




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