花嫁の手紙ってなんだろう?


「披露宴の最後、花束贈呈の前に、花嫁が両親に宛てて読む手紙。

今までの思い出や育ててくれた感謝を手紙にしたためて表現する。

読んでいる花嫁も、両親も、列席者も会場全体が感動する演出。」

(「ウエディング用語辞典」サイトより)


いま日本の披露宴で、あらかじめ決まっているかのようにおこなわれる、

一般的な「花嫁の手紙」観はこんなことだと思う。



一方、この「花嫁の手紙」をめぐって、ネット上ではこんな意見も存在する。



「当たり前のようにこの演出がプログラムされていることと、
やりたくないことを強要されることに苦痛を感じています。」


「正直なところ私自身がゲストとして出席した披露宴で
この演出を良いと思ったことが一度もありません。」


「私も夫も息子夫婦たちも親戚一同もみんな披露宴を楽しみにしてきました。
ところが当日、あろうことか、娘は母への手紙を読まなかったのです。
36年、どんな日も大事に育ててきました。
感謝の手紙も書けぬのか、、、と目の前が真っ暗になりました。」




最近は「花嫁」だけではなく、

「花婿」も両親や家族に対するメッセージを表現する機会が増えてきましたが、

なぜ、クローズアップされてきたのは「花嫁」だったのでしょう?



それは、自分の「家」を出て相手方の「家」に入るという結婚観に基づき、
「別れ」のあいさつとメッセージを込めさせようとしたからなのでしょう。

だから「花婿」には、その機会が与えられないのは当然です。


今結婚しようとするお二人の中で、

こうした結婚観をもっている人たちは、

どれほどいるでしょう?



ぼくたちが日ごろ接している方々との実感からすると、ほとんどいない。

(ご両親には少なからずいらっしゃいます)




では、なぜズレたままの「花嫁の言葉」が、
「当たり前のようにプログラムされている」のでしょう?


本来の意味が形骸化してしまっているからだと思います。
だから、上記のような違和感を持つ人たちも少なくないのでしょう。


結婚してからの居住形態の影響はぬぐえませんが、

多くのお二人には「それぞれの家族から独立して、新たな家族をつくる」

というような結婚観がしっくりくるように思います。



もし「言葉」を語るとすれば、それぞれの家族から自立するにあたって、

花嫁だけでなくお二人ともが、これまでの感謝の気持ちを伝える場・時間にする。



こんなふうに、「意味」をきちんと置き換える必要があるように思うのです。



もちろん、わたしたちも少しずつわかってきたことなのですが、

「当たり前」のことにしないで、お二人にこんなアプローチをすることがあります。



わたしたちは、こんな「気持ちを伝えあう」ことそのものが、

結婚式・パーティーの「目的」だと捉えています。


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